『ロングテール』
2017.10.10
ブログ
最近
『ロングテール』という本を読んだ。
著者は、クリス・アンダーソンという人である。
少し前の本だが
これがめっぽう面白かった。
ご存知の方も多いと思うが
ロングテールというのは
商品の品ぞろえのうち、
売れ筋以外の、
その他大ぜいの商品群のことである。
IT革命事前の時代なら
商品はお店で買うていた。
お店では売り場の面積が
限られていたから
商売人はひたすら
売れ筋を置くことに必死であった。
その場合の思考の大原則は
「80:20の法則」であった。
ところが今や
商品をネットで買う時代である。
ネットのお店はヴァーチャル空間で
面積の制限がまったくない。
というわけで
無制限に品ぞろえできるのである。
これがニッチの探索者には受けた。
つまり80:20のうち
20の部分のグラフに
限りない拡大鏡がもたらされたのである。
そしてこの20のニッチ商品が
実はもうかることが判明したのだった。
なぜならネットでは
在庫のコストがほぼゼロだからだ。
しかも物流も進化発展し
そのコストもどんどん下がった。
というのが、お話の趣旨である。
こうしたことの背景には
IT革命の進化速度の加速がある。
演算速度の超高速化
広帯域幅の通信速度の超高速化
記憶容量の超大容量化
がロングテール化を支える技術である。
また、アニメや音楽の作成でも
革命的なソフトウェアの登場で
素人でもプロなみのものが
安価でできるようになったし、
デリバリーコストも
かなり下がって、
利用可能になったことも
大きく寄与している。
なるほどなと思った。
これはなかなかおもしろい。
皆さんはとっくにご存知だと思うが
こちとらは旧石器時代人である。
とてもおもしろくなって
著者の著作を探索してみた。
『フリー』と『メイカーズ』がヒットした。
フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
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MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
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『フリー』は
「ただ」という商品経済の分析である。
『メイカーズ』は
IT革命が製造業に
どのようなインパクトをもたらすか
の検討である。
というわけで
がぜんこの時代の
産業革命の
からくりに興味が湧いてきて
あれこれと考えてみた
この1ヶ月であった。
この続きはまたいずれ・・・
会計事務所とコンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。