御堂筋税理士法人創業者ブログ

タイトルの質問

以前、会計事務所スタッフとして

お客様の担当をバリバリしていたころ

よく尋ねられた質問の一つである。

この質問、考えてみれば

不思議な質問である。

なぜなら、

会社の物は会社で買えばよいし、

個人の物は個人で買えばよいからだ。

昔から、商売人の家では

店(たな)と奥といって

公私のけじめはしっかり

つけていたものだ。

立派な商家ほどそうだ。

いや、そうだからこそ

立派になったというのが真理だろう。

とはいっても

実のところ悩ましい問題は

たくさんあるのだ。

それは、企業活動とはいえ

生身の人間の活動だからだ。

そこには経済があり、

損得があり、欲望がある。

(道元が正法眼蔵で悩んだ

宗教的世界とは

だいぶ様相が異なる。)

税法の基本は

人間の衣食住といった

消費活動の出費は

税引後の身入りから

支出すべきだという考えだ。

だから

会社から給料をもらって

所得税が天引きされた

残りのお財布から出す。

極めてシンプルな話だ。

だが、悩ましいことが存在する。

「得意先とお食事したらどうなるねん?」

「出張で昼飯たべなあかんけど全部自腹ですか?」

もちろん次のような

シチュエーションはもっと悩ましい。

「家内と二人で、休日ですが

二人取締役会を焼き鳥屋でしました」

ここは意図がどうなのか?

どれくらい強弁するのか?

などあるが、

まあ、人間としての品性の問題でしょうね。

お天道様と社員が見てますよという感じ。

さて、昨日、

私が若手スタッフ用に編纂した

お客様からよくある質問へ

お答えするための

ロープレテキストのことを

ご紹介した。

今日はその続きである。

さて、表題の疑問

経営者の皆さんは

お持ちになったことはないですか?

以下は、

私が見聞きして、体験して

実感している意見である。

ご参考までに

質問

「自宅や車は

会社で買うのと個人で買うのと

どっちがよいのでしょうか?」

お答え方

「資産を会社で買うか、個人で買うかの選択は、

社宅として自宅を買う場合や、

車を買う場合などの場合に考える問題ですね。

ただご注意いただきたいことは、

純粋に個人の持ち物を

会社で買うということは

もともと想定されません。

なぜならそういった場合は、

税務上で認められず、

役員に対する賞与や給与と

されてしまうからです。

さて、社宅の場合を考えてみますと、

税法では、

会社の持ち物である家を

社宅として提供する場合には、

取るべき家賃の額が

計算式で示されています。

それに従えば、

その家賃の金額は

税務上認められます。

広い社宅でないかぎり、

かなり安い家賃で

借りることができますから、

そういった点では、

会社で買って社宅として

借りた方が有利だといえます。

しかし、個人の住まいを

会社所有にしておくと、

個人の信用面や、

事業不振時の不安定さなどから、

やはり個人所有にしておくべきだったと

思うこともあります。

両方の点を考慮して

慎重に決められることをお勧めします。

次に車の場合ですが、

厳密にいえば

個人使用のものを会社で買うことには、

多少疑義が生じます。

しかし一般には、

会社、個人使用は混用

されているのが実態です。

そこでそのことを前提に考えますと、

個人で買う場合には、

個人の税金を払った後の、

つまり税引き後のお金から

代金を払うことになります。

それは、個人消費は

所得税を払ったあとの

手取り額からするわけですから、

当然のことですね。

一方会社で買う場合には、

減価償却という経費になる前の

お金で払うことになります。

つまり給料が減価償却費に

置き換わったようなものですから、

あきらかに会社で車を買う方が

個人の税金分を節約できます。

そういう意味では、

会社で車を買う方が

はるかにメリットがあることになります。

よろしくご検討ください。」

てな感じでしょうか?

個人的には、ぎりぎりの事例で

税務署さん相手に

思い切り論争するのは冥利に尽きますが

一方、ほどほどにというのも本音かな。

少しは参考になりましたでしょうか?

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所

大阪 税理士 小笠原 でした。


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