よく見る夢ー私の夢分析
2019.08.10
プライベートなお話
皆さんはどのような夢を
よく見られるのだろうか?
わたしもいくつかのパターンの夢を
繰り返し見る。
楽しい夢、うれしい夢、不安な夢…
なぜそんな夢を見るのか?
とりとめもないお話だが
盆の時間に任せてつれづれ
考えては書きつけてみた。
夢といえば、心理学
心理学といえば
まずはフロイトにユング
フロイトは夢を無意識につなげ
その元をセクシュアルにとらえた。
ユングは夢を元型につなげ
人間の共通意識をとらえた。
いずれも偉大な仮説立てである。
さて、私がよく見る夢のパターン、
それは人生の流れに沿って
移ろってきている。
子どもの頃よく見た夢は2つある。
ひとつは、空を飛ぶ夢。
ふしぎだがクロールで
泳ぐ感じでゆっくりと飛ぶ。
このパターンには、ほかに、
走り幅跳びでどこまでも距離を伸ばす
というものや
肉体が空中に浮揚する
といったものもある。
自己全能願望の現れなのだろうか。
今ひとつは、
恐竜に追いまわされる夢。
逃げて隠れるのだけれど、
結局見つけられる…
そこで目が覚める。
これにも類似のパターンがあって
眺めている飛行機が墜落したり、
目の前でカタストロフィーが
起こるというものだ。
落ちるんじゃないかと思っていると
果たして落ちちゃう…
不安感の現れなのだろうか。
なにせ、こどものころから
周囲で不安になることが頻発したから。
さて大人になったあとよく見たのは、
亡き、父母が生きて、居る夢だ。
とくに母の夢が多い。
たとえ夢の中であろうと
母に会えるのはうれしい。
生涯でいちばん記憶に残る夢は、
税理士の合格通知をもらった日の夢だ。
ゴルフでホールインワンをしたのだ。
なんともわかりやすい夢であった。
気の小さなわたしは
時折り、夢の中で
体験しているシチュエーションに対して
憤りを感じ、ついに感情を爆発させる。
そして、
「ええかげんにせえ!」
と怒鳴ってしまうことがある。
それで、目が覚める。
隣で寝ている家人が
「もう、寝られへんがな」
と苦情をの給う。
ものごとがはかどらないという夢も
それとよく似たパターンである。
次のことをせねばならないのだが
身の回りに散乱しているものを
整理し、片付けるのに
異様に手間取るというパターンである。
能力に比して
なすべき仕事が多すぎるのだろう。
その日、その頃している仕事についての夢、
うまく成就する、うまくいかない、
といった現実的な夢も多い。
最近は、うまくいくパターンが多いが。
そういえば、新しい家に
住むことになって
あれこれ働いているという夢もある。
それとよく似て
旅行などに行って
旅館のお部屋をあれこれと
検討しているというのもある。
また、大好きな渓流釣りで
渓谷をめぐっているというのもある。
なにか、新たな生活をしてみたい
という願望なのかなあ。
さて、今日も見たのは、
もう一度、学校に
行かなければならなくて
準備をしだすという夢である。
今朝のは、永らく行かなかった
高校に行くための準備をしているものだ。
時間割りを見つけ出し、
必要な教科書を探し出しているのだ。
あまり気持ちのいいものでもない。
これにもパターンがある。
もういちど大学に行かなければならない。
あるいは、
会社に再入社するというパターンもある。
ペーペーで終わった
わがサラリーマン人生だったが、
夢の中では、幹部として
再任用されるのである。
学校の勉強や、会社での仕事の実体験が
不完全燃焼気味であったので、
それを、克服しなければならない
という潜在意識のなのかなあ?
と解釈している。
おはずかしいはなしだが、
人間の欲求に関する夢ももちろんある。
特に、トイレに行きたいというものが多い。
適切な場所を探し回るのである。
幸い、今のところ、正気に戻ったら、
ベッドが湿っていたなどといった
はずかしい事態にはなっていないが。
これなどは次元に低い夢であり
本当は書くべきものでは
ないのかもしれないが。
夢、dream、träume、sognare、꿈(クム)…
いろんな、とらえ方のニュアンスがあるが、
いちばんおもしろいと思うのは
荘子の『胡蝶の夢』である。
「知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、
胡蝶の夢に周と為れるかを」
蝶の夢を見たわたしがわたし?
夢の中の蝶がわたし?
「以前、わたしは夢の中で蝶になった。
自分でも楽しくて心ゆくばかり
ひらひらと舞っていた。
はっと目が覚めると、自分に戻っていた。
私が夢の中で蝶となったのか、
自分は実は蝶であって、
いま夢を見て自分となっているのか、
どっちなんだろう。」
不思議だなあ!
なんか、おおらかで、
ほんのりとしてしまいます。
「昔者莊周夢爲胡蝶。
栩栩然胡蝶也。
自喩適志與。不知周也。
俄然覺、則蘧蘧然周也。
不知、周之夢爲胡蝶與、
胡蝶之夢爲周與。
周與胡蝶、則必有分矣。
此之謂物化。」
(『荘子』齊物論第二)
「昔者荘周夢に胡蝶と為る。
栩々(くく)然として胡蝶なり。
自ら喩しみて志に適えるかな。
周たるを知らざるなり。
俄然として覚むれば、
則ち蘧々(きょきょ)然として周なり。
知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、
胡蝶の夢に周と為れるかを。
周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。
此を之れ物化と謂う。」
漢文の格調高い響きは
やっぱりいいなあ。
高校の漢文を思い出す。
皆さんはどんな夢を
よく見られるのだろうか?
お盆、とりとめもないお話でした。
経営コンサルティングと
会計事務所の融合
組織デザイン研究所&
御堂筋税理士法人
小笠原 でした。