御堂筋税理士法人創業者ブログ

わたしがこのブログを書いている目的は

①もちろん読者に有益な情報を提供すること

②わたしの頭の整理、アイデアまとめ

の2つである。

わたしの仕事は

お客様を高業績企業にすることだから

そのための方法は

考えの提供と心の触発である。

そして、そのためには

ネタを仕入れなければならない。

それは、あたかも

すし屋のオヤジが、

市場に買い物にいくがごとしである。

仕入るものはいろいろあるが

主なものは本からの知識である。

高業績企業をつくるために

経営者・幹部に必要なものは

スキルと心がまえであるから、

本もノウハウものと哲学が要る。

だから限られた時間で

これら二つのテーマの間を

相互にたゆたっている。

その一方の哲学ものだが

これははまるとやばい。

人間には求知欲求というものがあるらしい。

これに火がつくと止まらないのだ。

哲学というと

やはり西洋哲学がメインラインだろう。

それは

ギリシャ→キリスト教→ルネッサンス

→近世・近代・現代と変遷する。

その中で

幾人かの知の巨人がいる。

ところで、西洋の哲学史上
知の巨人とは誰でしょうか?

わたし的にいうと

気になるのは、というか

しっかり読まんとあかんなあと思うのは

ギリシャ
・プラトン(≒ソクラテス)

・アリストテレス

キリスト教
・アウグスチヌス(アフリカの教父神学者)

・トマス・アクィナス(中世スコラ神学者)

近世
・カント

・ヘーゲル

現代

・ハイデガー(実存主義者)

でしょうか。

(もちろん、それ以外にも
ロック、デカルト、二―チェ

キェルケゴール・・・
たくさん巨人はいるだろうが…)

哲学に取り組む以上
やはり読みたい

いや読まんとあかんやろという

ビッグネームたちである。

だから、いつも心の片隅に

彼らを読まなければという

ひっかかりがある。

でもわたしのような粗雑な脳みそでは

歯が立ちそうにない。

パラパラとページをめくっても

一行とて理解不能

しかし、意を決して

トマス・アクィナス、カント、ヘーゲル
に、ついに取り組み始めた。

無謀にも、本をごっそりと
アマゾンの買い物かごに

入れていった。

年代の順番からいえば、
まずトマス・アクィナスからだろう。

トマス・アクィナス!
高校の世界史で聞いた名前やなあ…

中世スコラ神学の完成者といわれる。

(スコラとは大学のことである)
ケルンの大聖堂にもたとえられる

緻密で、膨大なその著作は
『神学大全』(スンマ・テオロギア)

と呼ばれている。

それは神学の初学者に

信者をきちんと教化できるように

諸問題についての

考え方を示したものだ。

それは、

1.神について

2.人はどう生きていけばよいか

3.キリストをどう理解するか

について書かれており、

全部で521の質疑応答が

なされている。

その上、各質疑について

細かな質問がいくつもある。

だから無数の質疑応答なのである。

各項目は、

反対論 1、2、3・・・

トマスの考え

反対論の論駁 1、2、3・・・

となっており、

一項目進むのにも

エンヤコラショてな感じである。

日本では

故山田晶教授が

トマスの研究者としては泰斗で

氏の神学大全は

40巻になんなんとするものである。

わたしが読んだのは

わが家に大昔からある

世界の名著シリーズの中にある

やはり山田晶氏の翻訳本である。

といっても

1~26の神論の核だ。

521分の20強である。ふー。

(それでも500ページ以上である)

そもそも読もうという

最終的な引き金になったのは

ドラッカーが、『現代の経営』の中で

人類の知の最高峰として

トマス・アクィナスを挙げていたからだ。

彼は、「明日の経営管理者」という段で

「今日にいたるも『聖書』は

 人間性の最高の基準であり、

 アイスキュロスとシェークスピアは

 心理学と社会学の最高の教科書であり、

 ソクラテスとトマス・アクィナスは

 知恵の最高峰である。」

(現代の経営・下 P255)

読みかけたことは読みかけたが

案の状、さっぱり意味がわからない。

抽象的で、全体が大きすぎて

何をしているのかわからんのである。

これは解説者が必要だ。

そこで、その前に

入門書を2冊買い求めて読んだ。

『トマス・アクィナス肯定の哲学』

『トマス・アクィナスのキリスト論』

どちらも読んでいる本には入っていない

トマスの倫理学とキリスト論である。

結論からいうと、すごく役に立った。

(やはり当たり前だが、

学ぶのには、だれかの手助けが必要だ

と改めて感じたしだい)

神学について何も知らないし

多少偏見もあったのだが、

トマスの哲学は

神を措定して、それをものさしとして

人間がよりよい生き方をしていく

ためのものだと思い当った。

そして、改めて原著書にかじりついた。

半分程度しかわからないし

歯と頭はぼろぼろになったが

山田晶先生の懇切極まりなく

本文よりも長いくらいの注釈が

ほんとに暗く長いこの旅の道案内になった。

神学大全自体が

アリストテレスやアウグスチヌスの

思想をトマスなりに総合したものだから

山田先生の注釈は

これら哲学者の思想の

すばらしい解説ともなった。

そんな本読んで何の役に立つんや?

自問自答しないこともない。

スティーブ・ジョブズは

人生で出会ったことは

すべて役立つといっていたが

それを信じている。

「なんかええことあるやろ。」

そして、今、読了した。

さすがにホッとしている。

トマスは、人が一生をかけて読むよりも

たくさん書いたといわれている。

どんなんだろう?

さて、一息もついていられない。

次はカントが待っている。

超難解度、人類史上ベスト3

また入門書から開始である。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士コンサルタント 小笠原 でした。

(これ、トマス・アクィナスである)

(わたしが読んだものの今買えるバージョンです)


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