御堂筋税理士法人創業者ブログ

さて昨日につづいて

尊徳翁のお話です。

では尊徳翁の

体得された実践変革と指導の思想とはなにか?

ここでは5つにまとめてみました。

①実学・実践重視

②至誠

③勤労

④分度

⑤推譲

です。

①実学・実践重視

 
 尊徳翁は、学者、僧侶を好まなかった。

 実践を重視した考え方をしていたためである。

 

 尊徳翁の目的は実現である。

 そのために必要なことは、

 なんでも活用すればよい、

 とさえ考えていた節がある。

 自分の考え方は、

 神道・儒教・仏教の三つを

 混ぜ合わせて作った思想、

 すなわち、飲み薬を連想させる

 「神儒仏一粒丸」と言っている。

 その中でも、神道のウェイトが高く、

 天の徳、地の徳、人の徳に報いる

 気持ちを常に持ちながら

 勤労することを基本精神としている。
 

②『至誠』

 まことの道とは世を救い、

 世を益することをいう。

 それは個人として、

 理屈をこねることなく、

 まことを尽くし実行する所にある。

③『勤労』

 二宮尊徳翁は、

 天道・人道ということを考えている。

 天道とは春夏秋冬、

 夜昼、晴天・雨天等、自然の現象を指す。

 植物は土によって発芽し、

 日光と水の力で生育する。

 そして、この植物を

 動物が食べ物とし生きてゆく。

 こうした循環が天道である。

 天道はエントロピーの原理に従う。

(つまり放置しておくと荒れるということ)

 人道とは、この自然循環の中で、

 人類は種である米、栄養を貯蔵した大根など、

 人間の役に立つものをより分け、

 水、肥料を与え、雑草を除去し、

 防除し、収穫を多く得ようとするが、

 このように人が手を加え

 自分達の利益のために行うことをいう。

 人道は、人間の意志がなければわれない。

 この意志を継続して保持し

 行為していくことが勤労でである。

 それはある種、エントロピーへの

 反重力的努力による。
 

④『分度』

 二宮尊徳翁は、農村の復興を計画する時、

 その農村の生産量を過去にさかのぼって

 調査している。

 そして、その地域の生産量を数値で把握し、

 この現状認識から、

 生産者、領主の取り分を契約している。

 個人についても、

 それぞれの分限を守り、

 相応の生活をするということで、

 収支のバランスをとった生活を勧めている。

 こうした数値で支出を定めることを

 分度という。

 まず至誠と勤労をもって収入を増やし、

 これに見合った支出をするという順番で、

 計画の策定を重視しているところが、

 近代の経営を思わせるところである。

⑤『推譲』
  

 分度を確立した上で、

 それ以上の収入があれば、

 余剰が出る。

 この余剰の一部を将来のために

 あるいは人のために

 譲ることを推譲という。

 推譲には、未来への推譲、

 他人への推譲がある。

 自分の子孫のために譲ることは

 比較的容易だが、

 他人のために譲ることはなかなか難しい。

 二宮尊徳は、これを推進した。

 そうしたことができるためには、

 心の田「心田」の開発が必要といっているが、

 尊徳の周辺にはこうした人物が多く育った。

 そして、こうした推譲金を

 灌漑事業に充てた結果、

 干ばつ・洪水の心配もなくなり

 自己の作物の収穫量も増え、

 村や社会が豊かになって

 自分に還元されるという

 成功サイクルが実現していった。

 その後、尊徳の継承者たちは、

 尊徳の思想を「報徳運動」として実践し、

 広めていった。

 今も各地にある報徳運動は、

 尊徳の教えが現代まで続いている

 実際活動である。

 ではわたしたちはそこから何を学ぶべきか?

 それが尊徳翁に学ぶ意義なのである。

 これはまた明日でもお話しましょう。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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