御堂筋税理士法人創業者ブログ

少しのあいだ、

静養させていただきます。

14日に関空を発ちました。

夕方には

ザルツブルグです。

いつもお世話になる

ホテルに着いて、

近くのタイ料理の店で

一息ついて

一夜明けました。

いまホッとしています。

昨日まで

当地は何百年ぶりかの

猛暑だったそうですが、

今朝は一転、

雨でしのぎやすいです。

(お部屋から外を見る)

さて、この機会

わたしにとっては大事な時間です。

いろいろと

ものを考えられるからです。

私の旅行は

あちこち行くものではありません。

毎年、同じ

気に入ったいくつかの場所で

しばらくいる

というスタイルです。

その間に

読書や書き物、まとめものをします。

ときにアイデアがでたら

発想をまとめたりもします。

たいしたアイデアではありませんが。

そしていつも

読む本をもっていきます。

日程もあり

読み切れる量が限られるので

本を選ぶのにあれこれ考えます。

今回は重たい本はやめました。

なので、仕事のための

技術本は持ってきませんでした。

日本を発つ直前に

管理会計やら、業績評価やら、

システム理論やら読んでいて

面白くなっていたのですが

すべておいてきました。

今回の旅のお伴は

6冊です。

・アウグスチヌス講話(山田晶)

・吉田松陰(玖村敏雄)

・アリストテレス(今道友信)

・判断力批判(下)(カント)

・精神現象学(上)(ヘーゲル)

・精神現象学(下)(ヘーゲル)

これは読みやすそうな順番です。

アウグスチヌスは

よく真価をわかっていませんから

まずは入門書を。

吉田松陰は価値観講座

の準備のためです。

アリストテレスは再読、

もう一度しっかりと理解しなければ。

カントは読みかけの

残りを読むため。

そして、ヘーゲルは

今後のための挑戦です。

粗雑な頭では

読める自信はありませんが。

ヘーゲルに触れられれば

19世紀から20世紀の思想に

つながっていくでしょう、

と思っているわけです。

さて、アウグスチヌス講話は

行きの機内で読めました。

これは

トマスアクィナスの

日本最高の研究者であられた

京大の山田晶先生が

京都の北白川教会で

講話されたものを

のちに刊行されたもので

とても読みやすいものです。

アウグスチヌスという人は

古代、ローマ末期の神学者で

とても重要な思想家です。

トマスアクィナスの思想は

アリストテレスと

アウグスチヌスの思想を

前提としていますから

山田晶先生は

アウグスチヌスにも

造詣が深いわけです。

全体は6回の講話にわかれていますが

その中に「創造と悪」という講話があり

これは思いがけなく

とても胸に沁みました。

アウグスチヌスは

若いころ、善と悪について悩みました。

神がこの世を創造されたなら

なぜこの世に悪があるのか?

とても真摯な問題意識だと思います。

そして、アウグスチヌスの問題設定に

道元禅師と類似性を

感じられたそうです。

山田先生は

キリスト教に帰依する前に

道元禅師について

相当勉強されたそうです。

道元禅師の問題意識は

仏教では、

山川草木悉有仏性

(すべてのものには

仏性がそなわっている)

というけれど

それなら、なぜ人は悩んで

修行しなければならないのか?

というものだったそうです。

道元禅師は

私がもっとも興味を感じる

日本の思想家です。

まだ先のことですが

しっかりと学びたいと

心惹かれるお方です。

山田先生のご講話を

少しご紹介しましょう。

「悉皆成仏にもかかわらす

現実の私は成仏できずに

苦しんでいる。

それを解決するには

そのことに、悉皆成仏と関連する

意味をあたえることだそうです。

そのためには、悉皆の中に

この苦しんでいる私が入り込んで

悉皆を成仏させなければならない。

そこに『行』が入ってくるのだそうです。

悉皆成仏は理屈で説明することでなく

自分自身が行において

証明するというわけです。

それが、『現成』(げんじょう)という

ことばの意味だそうです。

『行』とはなにか?

それは座禅です。

『只管打坐』

ひたすら座禅に打ち込むわけです。

それは拡大されて

『行住坐臥』となります。

それは、生活のすべてが

座禅である、修行であるということです。」

ここまでくると

まさに、膝を叩いて合点がいきます。

あたまがクラクラするほど

覚醒されました。

いわゆる、腑に落ちた

という瞬間なわけです。

「だから

24時間の人間の生きざま

なすことのすべてが、

座禅であり、行となり

おのずと、一つひとつの

取組み方が変ってきます。

毎日のすべてのことを

あだおろそかにしない。

そして、私たちは

『悉皆成仏』を

体得するわけです。

道元禅師はそれを『洗浄』と

語っておられるのだそうです。

一つひとつの

小さな日常の行為において

われわれは

尽十方界を洗浄する。

米一粒を洗うにも

その粒一粒を細やかに洗う

という行為において

実は、宇宙全体を

洗っているわけだと

いうことなのだそうです。

そのような仕方で

私たちの手許にあり、

身近にあるものを、

一つひとつ真心をこめて

丁寧に忠実にやっていゆくこと

その一つひとつの

日常的な行持の中で

実は尽十方界を洗浄し

尽十方界において

仏を現成しているというわけです。

自我を放棄して

万法の中に身を投じ

万法において証せられる。

つまり自力の限りをつくして、

自力を投げ捨て、

自力を超えた何者かによって

生かされるところに、

はじめて自分のなす

一つひとつの行為が

仏の行であるという

意味が出てくるわけです。

単に悟りにとどまらず

それを行じ、現ずるためには

どうしてもただ傍観している

わけにはゆかない。

世界の中で、

小さいながらも自分としての

仕事をしてゆかなければならない。

そして、その小さなしごとが

宇宙的世界の中で

はかり知れない

大きな意味を持っていることに

大きな喜びをいだくようになります。」

こうした問題のとらえ方、

そしてそれを理解し

実行し、生きていくさまが

なんとも

私たちが取るべき道を

示唆してくださっているのでは

ないかと感じ入りました。

アウグスチヌスを

学ぼうとして

思いもかけず

道元の考え方、生き方を

こうも分かりやすく

教えてもらえたのは

望外の幸せというものでした。

道元禅師の主著

『正法眼蔵』

読書の楽しみは

こんなところにも

あるのかもしれません。

とんだ方向に

話しがいってしまいました。

とうわけで

皆さんには申し訳ないのですが

ふだんゆっくりと

触れられないことに

贅沢にも時間を使いたいと

思っています。

御堂筋コンサルティンググループ

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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