御堂筋税理士法人創業者ブログ

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になりました。本年も相変わりませずどうぞよろしくお願い申し上げます。本年が皆様にとって良い一年になりますようにお祈りしております。

 さて、うららかな元旦ですが、小生の初仕事は去年一年間の仕事の時間分析でした。毎年のことですが、大みそかは酔っ払って紅白の結果も見ずにバタンキュー。てなわけで今朝は朝5時から、しこしこと1年分の時間記録を集計し、加工し、分析をしていました。

 去年の小生の仕事(=趣味)に使った時間は3,188時間、月にすると266時間で、昨年よりもまた少し減りました。まあ4月、5月がコロナの影響で減りましたからねえ。約3,000時間と言っても、実際にお客様のところへ行ったりした時間はその3割、1,000時間弱ですから、月80時間労働の非常勤嘱託みたいなものですねえ。1,000時間の8割がお客様への訪問、2割がセミナーの講師業でした。でもコロナ下でセミナーは減りましたねえ。

 さて全体の7割、2,000時間は、小生がR&D時間と呼んでいる研究・開発やマネジメントの時間です。これはまさしく趣味のようなもので厳密にいうと仕事の時間ではありません。本業よりも魚釣りに魅せられた太公望の没入ぶりと同じでしょう。

 2,000時時間の内、6割の1,200時間が読書などの時間で、2割弱の360時間が、パソコンに向かって、あれこれテキストやフォーマット、資料などを作っている時間です。残りが、経営計画や人材育成、飲み会などです。まあ効率は悪いのですが、知識のインプットとアウトプットの時間が8割です。しかし、去年増やそうと決めた人材育成の時間は160時間くらいまで増えました。

 こうしたR&D時間の割合が増える傾向は年々顕著です。これは年寄りに共通の現象かもしれません。しだいにお払い箱という感じですかな。しかし、全体には2020年の働く時間の割り振りは、まあまあよしという感じです。

 さて、今年、2021年ですが、計画を立てると2,800時間強、去年よりさらに少し少なくなりました。しかし突発的な依頼等もあるでしょうから、どうも去年より増えるかもしれません。小生もロートルで、徐々に仕事は手じまいしていかなければなりませんので、あまり好ましいとは言えませんねえ。

 ところで、仕事始めが時間分析というのは、ドラッカーの教えに従っている結果です。彼の著作に『経営者の条件』(The Effective Executive)という本があります。これは、成果を挙げるための5つの仕事の習慣(※)を述べた本です。その5つの習慣の最初に『汝の時間を知れ』と題して、時間管理の重要さとその進め方を述べておられます。

※ ちなみにその5つとは、①汝の時間を知れ、②仕事を組織への貢献から定義せよ、③人の強みを生かす、④最も重要なことに集中せよ、⑤効果的な意思決定とは、です。

 その冒頭、彼はこのように書いています。
 「私の観察では、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後にそうして得られた自由になる時間を大きくまとめる。-(中略)- 成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは最も欠乏した資源である。それが時間である。…」

 これ以上、門前の小僧がつけ足す言葉はないでしょう。さて、わたし達が時間の使い方を工夫できたとすれば、次になすべきことは、重要なことに集中する=やらないことを決めて実行するということです。実際に、彼は『経営者の条件』の5つの習慣の4番目に、『最も重要なことに集中せよ』という一章を置いています。時間管理がスタートなら、重要なことへ集中は「成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。」としています。正に最重要だというわけなのです。

 最近、フロー体験という概念を生み出した著名な心理学者、ミハイ・チクセントミハイの『クリエイティビティ』という本を読みました。この本はハイパフォーマンスを生み出していた人たちにインタビューをして、それらをまとめ、そこから創造性の源泉を探究したものです。当時、ドラッカーにもインタビューのオファーがなされていたようですが、彼は以下のような文章を送って、その名誉ある申し出を丁重に断ったということです。

次は、その『クリエイティビティ』からの抜粋です。

「経営学の権威、ピーター・ドラッカーは、この研究への参加を辞退する手紙の中で、彼の業績を可能にした四つの理由を挙げている。『(a)これまで生産的でいられた理由は、いつも一人で仕事をしてきたからで、部下や助手、秘書、その他の時間の浪費をもたらす人々に時間を使う必要がなかったからです。それに(b)私は決して大学のオフィスを使いません。大学で講義をし、もし学生が私に会いたければ、彼らに昼食をごちそうしてあげます。それから(c)私は二十歳のときからずっと仕事中毒なのです。そして(d)ストレスが楽しいので、締め切りがないと元気がなくなってしまいます。もしそうでないと-うぬぼれているのかもしれませんが、私は生まれつきゲーテの『ファウスト』の第二部に登場する衛兵のようだったのです。

Zum Schen geboren
Zum schen bestellt
(「見るために生まれ、見るを勤めとする」) 」

 もちろん、多少はドラッカーの仕事の特殊性を考慮に入れないといけないでしょうが、しかしいかに彼が生産的であることにこだわって日々を過ごしていたか、窺い知れる文章だと思いました。

 耳にタコができるほど言い古された言葉ですが、有限の時間の中で生きるわたし達にとって、時間をどのように配分するかはやはり最重要時なのではないでしょうか?まして、わたしのような砂時計の残量が少ないような者にとっては余計にです。

会計事務所と経営コンサルティングの融合

御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所

ファウンダー 小笠原 でした。

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