御堂筋税理士法人創業者ブログ

若き経営者・後継者のリーダーシップ開発は

わたしの企業指導にとって

重要な位置づけにあります。

 

それに関する講義の資料を整理していたら

吉田松陰先生の遺書の

一節が出てきました。

あらためて素晴らしい文章だなと感銘を受け

ブログに載せさせていただいた次第です。

 

(めずらしい吉田松陰先生の遺影)

 

ところで、経営の価値観についての

わたしのアプローチは

次の3つの価値観を身につけること

としています。

 

テーマは

『自他の統合に向けた

尽きることなき自己開発』 です。

➀使命感
  『感恩』→『謝恩と報恩』

   →(人生の一回性の覚醒)→『立志』)
②無知の自覚
   反省思考と謙虚さの原点
➂自己変革の精神(自省力)
   周りの態度は、私の態度の反映 

   私が変われば、相手が変わる
 

そのうちの一番目の使命感ですが

森先生は、人生の一回性の覚醒が

決定的な起爆力だと言われます。

たった一度きりの人生

なにかを成し遂げて死んでいこう

というエネルギーだというわけです。

 

そりゃそうですね。

こういうのは西洋では実存主義といいます。

 

ハイデガーは「存在と時間」の中で

「今このときは、

将来の目標からある今なのである。」

と説いてくれていますし、

ヤスパースは

「人は、一回きりの人生を

生きる意義を定めて

生きていかなければならない」

と説いてくれています。

 

さて、人生の一回性を

強く覚醒するためのかっこうのお手本が

吉田松陰先生の遺書

『留魂録』だと思います。

 

では、そのハイライトをご紹介しましょう。

 

「一、今日死を決するの安心は、

四時の順環に於て得る所あり。
 

蓋(けだ)し、彼の禾稼(かか)を見るに、

春種し夏苗し秋苅り冬蔵す。

秋冬に至れば、人皆その歳功の成るを悦び、

酒を造り、醴(れい)を為(つく)り、

村野歓声あり。

 

未だ曾て
西成(せいせい)に臨んで

歳功の終るを哀しむものを聞かず。」

 

つまり、生命は実を結ぶのをもって

豊かに完結するとするのです。
 

「吾れ行年三十、

一事成ることなくして

死して禾稼の未だ秀でず

実らざるに似たれば、
惜しむべきに似たり。

 

然れとも義卿の身を以て云えば、

是亦秀實の時なり。

何ぞ必ずしも哀しまん。

何となれば、人壽は定りなし。

禾稼の必ず四時(しいじ)を経る如きに非ず。
 

十歳にして死する者は

十歳中自ら四時あり。

二十は自ら二十の四時あり。

三十は自ら三十の四時あり。

五十、百は自ら五十、百の四時あり。

 

十歳を以て短しとするは
惠蛄(夏蝉)をして

霊椿(霊木)たらしめんと欲するなり。

百歳を以て長しとするは

霊椿をして惠蛄たらしめんと欲するなり。

斉しく命に達せずと。」

 

自分のことを考えると

まだ未完で命を終えるのは

惜しいとも感じられるかもしれない。

 

しかし、私としては

実がなったと感じている。

完結までの歳月は

人により、ものによりちがう。

 

「義卿三十、四時已に備はり、亦秀で亦実る

その秕(しいな)たると、その粟(ぞく)たると、

吾が知る所に非ず。

 

若し同志の士、

その微衷(びちゅう)を憐み継紹の人あらば、

乃ち後来の種子未だ絶えず。

自ら禾稼の有年に恥ざるなり。

同志其是を考思せよ。」

 

わたしは三十にして往くが

すでに思想の実をならせた。

その価値は後世他者が評価すべきだが

わが志を継ぐ人があれば

わたしの思想は価値があったことになろう。

みんな、しっかりと考えていってほしい。

辞世の句
「武蔵野の野辺にわが身は朽ちるとも 

留め置かまし大和魂」

 

なんと、すばらしい死生観であろうか。

もちろん、後来の弟子たちが

世の中を動かしていったことは

歴史に明らかである。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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