御堂筋税理士法人創業者ブログ

 過日、「7歳、17歳、27歳、37歳、47歳、57歳のときに好きだった音楽を教えて」と娘からメールが来た。なんでも誕生日のお祝いのBGMを作るために必要だとのことであった。年代特定とは難しい質問やなあ、と首をひねった。

 そこはスマホの時代、年代別のヒット曲など簡単に調べられる。それをとりとめもなく思索ノートに書きつけていった。しかし指定された年以外でもたくさん好きな曲はある。しだいに面倒になって思い出すままに曲名をあげていった。

 さてお祝いの当日、流れたBGMは確かに懐かしかった。こらええなと思ったので「作った曲目のアプリをおくれ」とメールしたら、それはKさん(社員)の有料アプリの中に入っているから無理だという。そういうことかと思った。

 そこでちょっと考えた。そうそうYoutubeでお気に入りのリストを作ったらええのとちゃうかとアイデアがわいた。ちょうAd removerというWeb広告バスターのアプリを試用していて、しきりに有料購入をせがむ広告がきていたので衝動的にそれを買ってしまった。これだとYoutubeでもうっとうしい広告は入らない。

 ということで暇なおり次から次へとそれらの曲を検索してお気に入りリストを作った。おおむね100曲程度のボリュームになった。古くは小学唱歌、戦前の歌謡曲、軍歌、甲子園の歌から、昭和平成のJポップス、学生時代の映画音楽、洋楽のポップス、オペラのアリア、行進曲など雑多なリストである。さすがに雅楽、神楽、民謡、浄瑠璃の類はない。

 そこで、それらを自分なりに記憶する年代順に並べた。そしてそれらを通しで聞いてみた。次から次へと懐かしい曲が耳に入ってくる。その時々のことが思い出され、感情がよみがえる。けっこういい感じであった。その後も新しく思い出すたびにリストに加えていっている。

 いちいち私の好きな曲をここで羅列しても興を削ぐのでそれは控えるが、リストからは音楽で見た自分の時代区分や興味の移り変わりなどが見て取れた。それらはどのようなものだったのだろうか。

プレ小学生時代・・・三橋美智也、島倉千代子など創成期の紅白歌合戦の思い出
小学生時代・・・唱歌、弘田三枝子などの三人娘、和製ポップス、高校野球の大会歌、ゴジラ、ディズニー映画の音楽
中学生時代・・・音楽の教科書に載っていた歌曲、加山雄三やグループサウンズ
高校生時代・・・映画音楽、サウンドオブミュージックなどのミュージカル音楽、関西フォーク
大学生時代・・・天地真理、浅田美代子、桜田淳子などの三人娘、荒井由実、フォークソング
社会人になって結婚して・・・太田裕美、竹内まりあ、
30歳代~40歳代・・・大林宜彦の映画音楽、Jポップス(ここらあたりまでが小生の耳に音楽が入ってきていた)
50歳代・・・オペラ音楽

 それに季節感やそのときの感情もよみがえる。たとえば『赤いスィートピー』や『春先小紅』が流行ったころは、冬の寒さが春のきざしの馥郁たる匂いに移る季節だったなあ、とか『決戦の金曜日』や『ロマンスの神様』の流行ったころは、家族でスキー場にいてたなあとか、『時をかける少女』『別れの曲』、『私のお父さん』、『草の想い』などは大林宜彦の幽遠でノスタルチックで不思議な世界に魅せられていたなあとか、その時代時代の匂い、景色、思い出がよみがえってくるわけである。

 ときどき、これら100曲余りの音楽を流しっぱなしにするときがある。たまにはそういう時間もいい。

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