御堂筋税理士法人創業者ブログ

ある会社で

経営者の育成をお手伝いしている。

半年をかけて

経営計画の立て方と進め方

事業戦略の考え方、目標管理シートの作成、

コックピットの作成、会議の設計、

ファシリテーションの研修を

実施してきた。

そして、過日、それらの集大成たる

会議の実践訓練をおこなった。

これは、この会社で

実際に行われている会議に

今まで学んだことを、

移植していこうという取り組みだ。

会議は、その会社の

文化・風土を反映したもので

それだけに、その変革には

エネルギーとパワーが必要だ。

それゆえ、このフェーズに

取り掛かるにあたっては、

依頼者である社長様と

よく相談させていただき

ご理解とご賛同をいただいた。

そのうえで、

社長様以外のトップ陣の皆様の

ご理解とご協力をいただく必要があり

さまざまな根回しをさせていただいた。

会長様の忠実な腹心でいらっしゃる

重鎮の専務様とは、

ご無理を申し上げて

会食の機会を設けていただき

その人生をお聴きし、

また腹を割ったご意見を伺った。

会議訓練の日も、

トップの皆様には、

参観していただき、

口は出さないという

無理難題をお願いして

オブザーブしていただいた。

「口を出さないというのは

 難行苦行ですなあ。」

とため息をついておられた。

さて、会議トレーニングは

今まで作った、

会議のアジェンダ、目標管理シート、

それに、経営のコックピットを

使ってもらい会議をしてもらおうという

きわめて無理のある目論見であった。

正直、やってみないと

どうなるのかわからないというものであった。

しかし、わたしには

実際は、あまり不安はなかった。

なぜなら、その場で起こり

メンバーたちが感じる

不整合や不全感が

まったく実践的で重要な

学びの題材となると思うからだ。

だから、会議が崩壊しようが、

それはそれでまた、

格好の学びの材料となり

変革へのチャンスとなるのである。

トレーニングは

4部門が、2部門ずつが組になり

まず2つの部門に

実際の会議をしてもらい

他の2つの部門は

それをオブザーブしてもらう。

そして会議後、会議の振り返りと評価を

記入してもらい、

それを共有していくという

スタイルで進めていった。

始める前に

今日の取り組みは、

ある種、実験であり、

正直どう転ぶかわからないので

私もジャズの即興演奏のつもりで

ファシリテートしていく旨をお話しした。

そして、皆さんから

なにをしていくのかの疑問を

出してもらい、

それに対して、適切に説明をしていったり

やり方を修正したりした。

皆さんは、目論見の意を体して

会議の設営や資料の補足など

されたうえで、

いよいよ会議実演トレーニングを

スタートした。

役員の皆さんとオブザーバーたち

ギャラリーがたくさんいる中

私は、会議の進行ぶり、

オブザーバーの観察ぶり

役員の方々の動きなどに

目くばせしながら

スムーズな進行に資するように

あれこれ動き回った。

その間に

社長と今後の進め方、

会議の実践への落とし込みなどを

相談させていただいたり、

役員の皆さん方との

個別のコミュニケーションに心を砕いた。

午前中の最初のグループの会議での

皆さんの気づきと振り返りでの気づきから

おおむねの手ごたえを感じた。

そして、午後の

次の部門の会議における

皆さんの気づき、

また、社長の決意などから

これは、

この訓練を実践に

インプラントできるという

確信を得ることができた。

ところで、

私が実際のこの会社の会議を見て

感じたことは

会議での討議内容が

ほとんどオペレーションの、目先の

売上のことだけの論議に終わり、

目的の販売計画の達成に必要な

戦略的取り組みに

体系的な検討アプローチが

なされていないということだ。

その印象を、社長にフィードバックすると

「まさにその通り!」

という反応をされたのは

とても印象的だった。

メンバーのほとんどが

自分たちが

これがよしとして作った

コックピットと目標管理シート

を使えないという

会議の実情であることを

明確に認識されたと感じた。

これこそ、皆さんに

感じていただきたかったことだ。

申し上げておくが

この会社は、すでにして

たぐいまれなる高業績企業である。

それは、お客様の

便宜性を徹底追求する

小ロット、即納体制という

戦略的競争優位性を

構築できているからであり、

そしてまた、この会社の

会長様や先輩の皆さまがたが

永年努力して築かれてきた

営業が、商品の一つ一つを

販売した時点で

正確な粗利を算出し、

リアルタイムで

営業マンが、自分の売上と粗利益を

そして在庫状況を見ることができるという

すばらしい販売時点利益管理の

しくみによっている。

もし、そこに、

私が企図している

戦略的な動き方の

見える化ができれば

さらに、その上に

ターボチャージャーをそなえた

加速度成長の構図が

できあがるものと考えている。

私なりに

このすばらしい、

しかしながら課題を抱えている

このお客様のソリューションに

複数のトップの願いを調整しつつ

(実は同じ方向性なのだが)

貢献できればとねがっている。

今日は、

いささか精神的エネルギーを

費やしたかもしれないが、

そんなことに慣れて

だいぶマヒしているのか

あるいは、創造的で建設的な

取り組みだからが

あまり疲労感は感じなかった。

それよりも

来月以降の取り組みについて

社長から力強い

メッセージが出されたのと

取り組みの方向性が

ほぼめどがついたのとで

正直、安堵している。

会社を辞去すると

夕刻の柔らかな日差しが

私を少し暑く包んだ。

家内と合流して

ちょっとつまんで

疲れを洗い落とそうかと思った。

このあと、次回の訓練までに

再度、社長と製造の戦略人材と

個別の打ち合わせをして

戦略経営、コックピット経営の

道筋を整えたいと思っている。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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