数字に強くなるにはどうすればよいか?
2019.10.30
経営幹部の育成
小笠原です。
しばらく読書にかまけて
ブログまで手がまわりませんでした。
このままだと10月はぼうずなので
駆け込みで書いておきましょう。
さて、テーマは数字に強くなるです。
昨日も、お客様の幹部社員の
マネジメント教育をしていて
ある参加メンバーが、
課題は数字につよくなることです
というてはりました。
「私の感じるところ、
中小企業では
トップと社員の80%は
数字に弱いとおっしゃる。
しかし、それでは困る。
なぜなら経営は数字で評価されるからだ。
では、数字に強くなるには
どうすればよいか?
いわく、決算書が読めるようにと…。
もちろんそうだが、
もっと日常の思考で
数字に強くなってほしい。
それは、
「どうすればより儲かるか?」、
「それは儲かるか?」
という思考である。
それは意思決定のために行なう。
その第一は、
売上×粗利益率-固定費額=利益
という『利益方程式』を
きちんと理解して、
会議の折などで
計算できるようになることである。
そのために、
わが社の粗利益率、
月固定費額を覚え、
さらになんぼ売ったら
トントンになるかという
『損益分岐点』をわかっていることである。
これが数字に強くなるベースである。
これを採算意識というのである。
それがわかれば、
次に売上をP単価×Q数量で
考えるくせをつける。
Pは利ザヤ管理につながる。
Qは稼働管理につながる。
Qのポイントは、
稼働率、平準化、
リードタイム(一つ当りの処理時間)である。
多くの人はQを見過ごすが、
数字に強い人はQが
大儲けのコツだと見抜いている。
くだんのメンバーに
そのあとの会議で
利益方程式を教えて
実際に来月の販売予測から
予想利益を計算させてみた。
なんとか計算できた。
だが、考え方を説明させると
まだまだちんぷんかんぷんである。
理解できていないのである。
腑に落とさせるために
社長に継続して質問するように
おねがいしておいた。
利益を計算できるようになれば
その結果として会社は
より儲かるようになるのである。
会計事務所と経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所
小笠原 でした。