業績の管理を大きな目でとらえると…
2015.08.17
高業績企業づくり
ロバート・サイモンズという人の
『戦略評価の経営学』
という本を読ませていただいた。
わたしの仕事の中心に
コックピットを使った
経営計画→業績管理→幹部育成
というコンセプトがあるが
そのためにとても参考になった。
しかも、わたしにとっては
いくつかの、なるほどという
新たな見方を教えてもらった。
ではその新たな知見とはなにか?
それが今日のブログの中身である。
経営には
バランスがとても大事だが
その場合のバランスとは
利益・成長・健全性の
バランスをいうのだろう。
それを現在と未来の
これまたバランスを見すえながら
経営者はかじ取りを
していかなければならない。
そのためには
業績管理のための
コックピットが必要だ
というわけである。
まず、あるべき
経済価値創造の
連関がある。
むずかしい言い回しだが
それは
①儲ける→②お金が増える
→③投資収益率がよい
という視点だ。
中小企業の経営者であっても
この視点がほしいなあ。
ぐっと目線が高くなるというものだ。
失礼だが、実際は
せいぜい①の視点だけしか
ないのではないか?
これでは、
売掛金や在庫の管理の大切さ
投資判断の大切さは
骨身にしみないところだ。
ぜひ3つの視点を持とう。
①売上高利益率5%
②CF50,000千円
③自己資本利益率15%
こうしてはじめて
お金を使うことへの
管理視点ができる。
次に業績管理の準備が要る。
まず、組織をきちんと分けることだ。
それは責任を明確にするためだ。
そして会計の数字を
責任別に集計するためだ。
ここもできてへんなあ。
でも超重要やなあ。
これで出てきた数字が
まさに自分の問題となるはずだ。
次に経営計画の立て方だ。
経営計画では
売上、変動費、費用などについて
前提条件を立てて
予算を立てるわけだが
ここでも、どんな前提条件によるかなど
なるほどという話が展開される。
ここは詳しく書くと
めちゃ時間がかかるから
取り組むときにお話します。
経営計画を立てたら
ぜひ全体の
仕事の流れ・役割分担
求められる成果
つぎ込む人間と経費
仕事の活動と成果について
見える化してほしい。
そうすると、どんな数字を
見ていけばよいかが出てくる。
これを、いかにデータ集めするかだ。
これらは何のためにするのか?
ここが、実に
目からうろこが落ちた
ところである。
それは
ROMを最大化する
ためだという。
「ROM?
それなんやねん?」
Return on Management
つまり
経営者利益率である。
算式は
経営の成果
――――――――――――
経営者の投下時間
である。
うーん!実にするどい。
ドラッカーがもっとも強調するところである。
そうか
経営資源の投入、プロセス
アウトプットが
効果的な、効率的か
それをモニターするのだ!
余談だが
経営システムは
インプット→プロセス→アウトプット
となるが
特にインプットの大事さが
最近読む本の多くで強調されている。
ここらあたりも
中小企業の経営者は
よく慮っていない分野
なのではないだろうか?
仕入先、外注先、
社員の選定、顧客の選定
など超重要というわけだ。
ここはさらっと流すが
経営者の皆さんは
このことの重篤性について
しばらく沈思黙考してもらいたものだ。
そして
データを集めて
それをみせる
しくみが必要となる。
フィードバックのしくみだ。
経営のコックピットづくりは
かように、
経営者生産性を高めて
経営のバランスを保った
社会貢献をめざす
力とならなければならないと
思い至ったしだいである。
この先も
実にするどい気づきをいただいたが
それはまたいずれご紹介したい。
御堂筋コンサルティンググループ
経営コンサルティングと会計事務所の融合
組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人
税理士コンサルタント 小笠原 でした。