御堂筋税理士法人創業者ブログ

8月に事務所のお客様向けセミナーで

生産性の向上をテーマに

話しをさせてもらう。

 

生産性は

これから経営の最重要なテーマになる。

 

なぜか? 人件費が上がるからだ。

…発端は人不足である。

そして、これは永続的課題となる。

 

ご存じのように、値段というものは

需要と供給の関係で決まる。

労働の値段は給料である。

したがって人不足になれば

給料、すなわち人件費が上がるのは

理の当然である。

 

お給料というものは

神代の昔から、

稼ぎの半分しか渡せないことになっている。

 

もし、従業員に

800万円の年俸を渡そうとしたら

副費込みで、1,000万円の人件費が要る。

すると、倍の2,000万円の生産性が

必要になるというわけである。

 

中小企業では、まあ

生産性が1,000万円あれば

いままではよしとしてきたのだから

2,000万円となると

これはもう驚愕の水準である。

 

さて、今まで、

生産性を旗印にして

経営をしている会社など

寡聞にして聞いたことがない。

 

なぜならそんな発想が

そもそもないからである。

 

それに加えて、このものさし自体が

地味で、なによりも

それをどう実現していけばよいか

茫漠として、途方に暮れる。

 

しかし、である。

わたしは、このものさしが

全ての経営指標の中で

もっとも重要だと位置付けている。

 

それはドラッカー先生の教えによる。

彼が、生産性について言及していることを

要約すると以下のようになると思う。

 

1 生産性はマネジメントの質をはかる

  もっとも端的で重要な指標である。

2 企業の経営資源は

  人・もの・金の三つがあるが、

  これらが絡み合うから、

  生産性の概念は複雑で、

  複数のものさしが要る。

3 基本の指標としては、

  1人当り粗利益と資本回転率がある。

4 しかし、数字で測れるものよりも

  数字で測れないものが重要である。

  知識、時間、経営者の時間、

  製品の組み合わせ、得手不得手などである

 

わたしは、永年、

この生産性という課題について

どのように、

体系的に取り組んでいけばよいのか

なけなしの頭を悩ましてきた。

 

最近、ようやく機が熟してきたというか

しだいに、考えが整理できてきたので、

今回、毎月させていただいている

御堂筋流経営セミナーで

試案を発表させていただこうと

思っているしだいなのである。 

 

以下は、私の考える

生産性の向上への

取組みの内容と手順である。

ご参考までに。

 

そもそも、生産性の基本算式は

Output 付加価値(限界利益)

――――――――――—―—

Input 人・金

である。

 

だから生産性を高める方法は3つある。

1 付加価値をふやす

2 インプットをへらす

3 インプット→付加価値の効率を高める

 

さて、そのアプローチ法だが

わたしは12の切り口を考えてみた。

 

0 ビジネスモデル・イノベーション

  (アマゾンには勝てません)

1 ビジネスモデル全体の見直し

2 マーケティングと営業

3 変動費低減

4 固定費生産性

5 不要なことをやめる

6 業務合理化

7 効率アップ

8 スキルアップ

9 モチベーションアップ

10 自己のPDCA

11 マネジメント

 

もちろん、それぞれの切り口のなかに

たくさんの具体的技法があるのだ。

 

たとえば、業務合理化については、

・合理化 

 業務分析→フロー改善・ムダの撲滅・

 自動処理・アウトソース…
・標準化

 継続改善・5S、

 品質管理による不良品撲滅…
・省力化

 機械化・IT・AI活用・ワン入力・

 RPA・ナレッジマネジメント…

 

たとえば、効率については

・高生産性シフト

 プロダクトミックス・顧客構成など
・稼働改善

 処理キャパ・稼働時間増加・

 稼働率UP・平準化・

 ノンストップ・サイクルタイム短縮…
・組織見直し

 人員配置適正化・直間比率・

 管理職比率・変動費化・外部化…

・業務見直し

 集中処理・分業・1人完結・

 全員活性化・働き方…

 

ええかげん、うんざりするから

これくらいで百科事典的羅列は

控えさせていただくが。
 

さて、取組みの進め方だが

1 長期的目標を明確にする

2 全社的プロジェクトとして

  生産性プロジェクトを発足させる

  (メンバーは全部門長と有志)

3 1を達成するためのテーマを

  あらんかぎり土俵にのせる

4 テーマは上記のとおり

5 そして、ここがコツだが

        これらのテーマの

        生産性改善への寄与額を弾き出す。

        余材管理の考えからすれば

        倍のネタは要る

6    担当を個人またはチームで決め

  あれこれトライする

というものだ。

 

私も、ビジネスモデルを見直して

10%から20%の生産性の向上は

実現した経験はある。

 

しかし、生産性というテーマは

ほかの戦略課題と同じように、

その実現には、

・分析と調査、洞察

・経営者の決断とコミット

・社員の思考革新、

・長きにわたる試行錯誤

などが必要である。

つまり長期課題なのである。

 

しかし、いずれにしても

このテーマは、これからの

(実は以前からの)

最重要な経営課題なのである。

 

ぜひ取り組んでいってもらいたいし

私も請われれば

お手伝いをしていきたい。

 

その前に、

8月22日 18:00~19:30

皆さんのご参加を心待ちにしております。

https://www.management-facilitation.com/seminar/detail/?ssid=3095

ぜひ話を聞いてくださいね。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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