確定申告の相談会
2008.02.05
ブログ
大阪の税理士 小笠原 です。
還付のための確定申告の相談会場に応援で従事してきました。
朝、9時に高槻の総合市民交流センターに集合です。
税務署の方から、注意事項などの説明を受けました。
「この会場は大阪で一番多く納税者の方がお見えになります!」
「今日で3日目ですが、毎日1000人くらいの方々がお見えです!」
「割と住民の方々の意識レベルが高く、ともするとクレームになります!」
「ですから、来られた順に対応してください!
ひとりの人に時間を掛け過ぎないでください!
説明をして、ご自分で計算して書けるように指導してください!」
そこで私が質問
「あのぉ、そうすると電卓なんかは叩かなくていいのですか?」
「そうです、それは来場者の方にしてもらってください」
なるほど、そうか!?
そして各地から応援に来た税理士が、腕章をつけて、
みんなで、ぞろぞろ会場に入っていきます。
会場では、A~D班まで、細長い島のように
長机を配置し、いすがずらっとならべてあります。
そして、もうすでに相談者がずらーっと座っておられます。
ほとんどが、お年を召した方々で、年金の申告のようです。
「ではおねがいしまーす!」と税務署の方が声を掛けると
みなさん、一斉に手をあげられます。
そして順番に、お声掛けをしていきます。
「おはようございます!」
「あの、いちおう書いてきたんですけど、見ていただけます?」
「どう書いたらいいのか、よく分からないのですが・・・」
いきなり、怒涛の波が来たように、
相談の質問攻勢にさらされました!
?地震保険料控除の計算
?上場株の売却損の繰越控除してるのやがどうなるの?
?住宅借入金等特別控除は、10年コースと15年コースでは
どちらが得になるか?
?去年と税金の率がちがうが、これでいいのか?
のんびり歩いていた人間が、とつぜん全力で走らされた感じで
のうみそがめまいを起こしてしまいました。
税金の改正のアップデートもままなっていない私としては
対応で精いっぱい、そんなことをいうと叱られますが
ええーっ?そんなふうに変わっているの?ってな調子なわけです。
昔取ったきねづか・・・なんとか皆さんのお話をお聞きし、
資料をじっくり拝見しながら、ご相談を1件1件、済ませていきました。
でも、税務署の方から、あまり手取り足取りしないでください、
計算は皆さんにしてもらってください、といわれていたのですが、
実際、来られている方に接すると
小さな字が見えない、手が震えている、電卓をたたくのがやっと、
数字を書く欄をまちがう・・・
なかなか、前に進みません。
そんなこといっても無理やで
さっさと切り替えて、こちらでできるところはしていきました。
11:30から食事の時間ですが
とても、抜け出せそうにありません。
結局、お昼も食べずに応対をしていきました。
とにかく、皆さんのおはなしをじっくりお聞きして
ご相談に乗ろうと努めていきました。
計算のまちがいがあって、税金の還付額が増えたら
いっしょに喜んだり・・・「よかったですねぇ!」
やっと、人もまばらになってきたのは、午後の2時過ぎ
そこかしこで、手のあいた税理士の先生方と
情報交換、対応の仕方、処理の仕方など
良い機会だと思って、よくわかっていないところを
質問させていただきました。
さいわい、大きなまちがいはないようでほっとしました。
年金でも500万円、700万円といったすごい方もいらっしゃれば、
お母さんが、大工さんのご主人、息子さん、そしてご自分の
申告書をそれはきちっと帳簿をつけて、きれいに書いておられる方、
それに松下電器の年金をもらっておられる方が多いのにはびっくり、
地域の雇用に貢献しているのですね。
あらためて存在の大きさに気づきました。
やっと終了予定の4時、
「みなさーん、お疲れ様でした!じゃ、控室にもどって
お帰りのしたくをしてくださーい!」
「ほっ」
とにかく、最初は大変でしたが、1年に一度
楽しく、勉強になり、気づきも多い1日でした。
税理士小笠原/河原事務所 小笠原 でした。