御堂筋税理士法人創業者ブログ

先日から、毎朝算数の勉強を始めています。

使っている教科書は、

『考える大人の学び直しシリーズ

  長岡先生の授業が聞ける

  高校数学の教科書

  数学Ⅰ・A・Ⅱ・B[数列・ベクトル]・

  Ⅲ・C[行列・曲線・確率分布] 』

という長たらしい題名の本です。

 

(私が使っている教科書

  いろいろ能書きが書いてあるが

  たしかにご利益はある)

 

この本は、だいぶ前に買うてあって

ちょっとかじってみましたが

ついている講義のCDを

聴くことをしなかったものですから

よくわからず、進まず、結局

そのあと放置していたものです。

 

さて、勉強は

毎朝、原則的には1時間

講義を聴いて、問題を解いています。

ですから、1日1~数ページ

カメのようにゆっくりとした進み具合です。

 

この本はたいそう分厚く、

1,000ページはありそうですから

全部学び終えるまでには

2年はかかりそうです。

 

始めたばかりで、

今勉強しているのは

やっと、2次不等式の応用問題。

 

半世紀以上前に勉強した(はずの)

専門用語が出てきます。

整数、有理数、実数、整式

式の展開、因数分解、

2次方程式、式の平方完成・・・

けっこうたのしく勉強をしています。

 

なぜ、突然、数学の勉強を

し始めたかというと

どのような哲学の本を読んでいても

数学が思考訓練のベースで

数学が弱いと話にならん!

と書いてあるからです。

 

思い起こせば、1968年の春

高校に入学して

初めて接した高校の授業。

その特急電車のようなスピードに

初日から振り落とされた僕。

 

数学は、代数と幾何に分けて

両方から、毎日シャワーのように

教えられました。

 

その始めが、因数分解というやつ

これで一発でKOされました。

まったく判らん!

粗雑な頭が破裂しそうに軋みました。

 

それ以来、私にとって数学は、

人生の大きなコンプレックスに

なっています。

 

数学がダメですから

自動的に物理もダメ。

これで当然に理科系への進学は

ほぼ不可能となりました。

建築家なんぞになりたい

と思ったこともあったのにえーん

 

いま、勉強していても

相変わらず理解が進みづらいです。

一定以上の抽象概念の把握力が

とても弱いのです。

 

また、式の展開なども

注意力が乏しく、

すぐにまちがってしまいます。

 

ある問題など

何回やっても、どう考えても答えが変で

まともな答えを出すのに

2時間以上もかかりました。

 

私も高校生気取りで

地味なコクヨのキャンパスノートを

用意して、そこに書いていますが

この調子では、

すぐに次のノートが要りそうです。

 

(はずかしながら小生のノートです)

 

おそらくこの調子でテストに臨んでも

平均点にも届かないでしょう。

 

でも、ふしぎに焦ったり、

イライラしたりしません。

たっぷりと時間もあるし、

なによりも学べる喜びがそれに勝ります。

 

さて、この本の著者代表で講義の講師の

長岡先生、どのようなお方か存じませんが、

その講義、解説はとてもわかりやすく

ありがたいです。

 

なにより、私のような、

あたまの悪い、理屈屋に、

その意味合い、必要性、役立ち、

ポイント、ずっこける点など

くわしくお話しいただき、

「なーるほど!」と合点がいきます。

こういうふうに授業したいものですね。

 

そういえば、先日も

この春から小学校に上がる孫と

小旅行をしていて、

孫が、タブレットを使って

国語と算数の勉強をしていましたが、

別に、先生に面前で

教えていただかなくても

優れた教材があれば、

ヴァーチャルで十分だなと実感しました。

 

教える技法もまたツールの進化して

それはそれでよい時代ですね。

こと学ぶという点では不自由を感じません。

 

そうなると、

学校の先生も優劣がはっきりしてきて

小数の優れた先生に人気が集まり、

多数の凡庸な先生には閑古鳥が鳴く。

そういう風潮が

極端なまでに強まっていきますね。

 

まあある意味

無風の業界に、大旋風が吹き荒れ

競争が起こり、選別が進み、

そして、全体のレベルが上がる、

よいことではないでしょうか。

 

さて、アメリカの

プラグマティズムの哲学者、

アメリカが生んだ最高の知性

チャールズ・サンダース・パースに

関する本を読んでいたら、

 

数学者の能力の本質はどこにあるか

というようなことが書かれてあって、

それは、想像力、集中力、

一般化の能力であるとされていました。

 

想像力、集中力、一般化の能力!?

「それ、いちばんほしいやつやん!」

というわけで、今勉強と相成ったわけです。

 

実際に、問題を解いてみると

小生の、思考力、思考手順力、

注意力、集中力、概念化力など

ほんまに弱いなあと実感します。

 

そういう意味では、

問題は、私にフィードバックをくれます。

まったく苦笑してしまうくらいですが、

これって、日常の私の思考力、仕事力、

失敗のパターンとおなじやなあと

感じ入られ、とても考えさせられます。

 

そして、どうしたらそうしたまちがいを

防止できるかの方法を工夫したり、

 

数学の単元を学ぶ意味、

主な概念のまとめ、問題のアプローチ法など

少しでも、あたまのフレームを

ズームアップして大局的に

理解しようと努めています。

 

数学は、パースにおいても

諸学の基礎に据えられています。

それは、数学だけが

純粋な演繹法であるからです。

 

私も、数学を再勉強し

地頭力を鍛え、

日常生活でも職業生活においても

少しでもまともな思考ができるように

がんばりたいと思っています。

 

「学びて時に之を習う

        亦説しからずや」

(『論語・学而編』)

ありがたいことです。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。

 


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