御堂筋税理士法人創業者ブログ

毎月、おじゃましているX社の会議

主たる目的は

製造事業の収益改善である。

今月のコックピットをみて

目を疑った。

粗利益率が

異常を来しているのだ。

基準が13.3%なのに

なんと3.8%しかない。

私が社長だったら、体に悪い数字だ。

さっそく解析にかかる。

社長も

「そうなんです。

わたしもそれを尋ねようと

思っていたところでした」

とおっしゃった。

最初に

販売実績と平均販売単価を見る。

すると平均単価が

79.1円→74.8円

大変な異常である。

原因を見ると、今月は

2級品の販売がやたら多いのである。

これはおそらく在庫処分だろう。

まずここが異常原因①である。

次に材料費を見に行く。

販売よりも仕入が多い。

ということは在庫が増加したわけだ。

まず原材料在庫だ。

在庫の平均単価がやたら高い。

となると利益要因になるのだが???

訊くと、単価の高い材料が

たしかに月末は残ったとのこと

これは、異常原因とはならない。

次に製品在庫だ。

今月は在庫がすごく増えた。

そして在庫の評価が

先月よりすごく下がっている。

これは利益が減る要因になる。

なぜこんなに下がるのか?

なぞは評価法にある。

この会社では

在庫の評価は

売価×90%としている。

これは諸悪の根源である。

とにかく在庫は

材料費だけで評価するべきだ。

これが異常原因の②である。

さてこのように

コックピットの

インディケーターから

粗利益率以上の

原因が明らかになる。

ではその影響額は?

①で3,500千円

②で1,600千円

と見積もられる。

これらを足すと

粗利益率は11%強となる。

社長がなっとくできる数字だといった。

①は実際に

生産で改善せねばならない事項だ。

②は計算のマジックである。

これはすぐに変えられる。

この会社のものづくりは

発展途上にある。

なんぼでも

利益改善の切り口があるのだ。

その代表例が

製品の材料歩留りだ。

先月の会議でそれが課題となった。

今月は皆さんが努力して

全生産品目の

個別歩留りのデータがでてきた。

個別に歩留りのよしあしがわかる。

これは貴重な資料だ。

さっそくに解説してもらう。

ワーストスリーがある。

解説によると、投入材料の

板厚が厚すぎるという。

仕入担当者に訊くと

顧客の要求でそうしたとのこと

その分売価を挙げていると。

してみると

歩留りが悪いだけでは

ジャッジできない。

それぞれの

粗利率をチェックすべきとなる。

そこでPQ分解を指示した。

PQ分解とは

売上や仕入を

金額=単価×数量に

分解して考えることだ。

単価は仕入単価、売単価

そして粗利益率だ

数量が歩留りだ。

そうして材料歩留りが

粗利益率の悪さに

直結しているものを

見つけなければならない。

ここまで分解して

わかってくると

成果は

もう手の届くところにあるはずだ。

なぜなら

この異常は

必ず打つ手があるからだ。

次月

このファイナルアンサーが

示されるはずだ。

こうして

経営の異常点分析と

その改善は進む。

松下幸之助は

「問題がわかれば

解決したも同然」

とおっしゃったのは

まさにこのことをいう。

データを通じて

業績の原因を解明する。

実にまっとうで真摯で

根気のある取組みである。

皆さんの

実践にエールを送りたい。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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