経営のコックピットについての続きです。
2015.08.04
高業績企業づくり
『経営のコックピット』とは、
経営者と幹部が、
自社の業績と現状について
結果はどうなっているか?
このまま行けば成果はどうなるか?
経営活動のプロセスは
いかに評価できるか?
経営の成果を高めるためには
何に手を打てばよいのか?
といったことを洞察できるようにする
一枚の数字資料である。
したがって、経営のコックピットは
月次の経営のレビューに
欠かせない枢要な情報なのである。
ところが経営のコックピットの情報が
正確で妥当で適時に
出るようにするには
相当の努力が必要になる。
まず、月次の決算が
早く出て、正しい利益を表すように
工夫しなければならない。
関連して、部門別の損益も必要である。
また、予算というものさしを
あててやらなければならない。
次に、先行指標
というものが必要である。
先行指標とは、
明日の業績について
今、捉えることのできる情報である。
つまり、来月の、再来月の、もっと先の
売上と粗利益である。
これを捉えられるようにするには、
関係者の意思とスキルと
情報に対する統一した定義と
情報を収集するしくみが要る。
さらに、
マーケティング、営業、
商流、物流、サービス、
生産、設計、開発といった
基幹業務の各活動の
顧客創造と顧客維持の
カギとなる活動の量と質を計る
ものさしを設定し、
それを日々測定し、情報収集する
しくみが必要である。
そのために、まずわたしが
お客様と取り組むことは
ビジネスの流れの全体像を
ビジュアル化し共有することだ。
それには
ビジネス・モデルとか
バリュー・チェーンとか
ビジネス・フレームワークとかいった
コンセプトで
価値創造にいたる仕事の流れを
『お絵描き』し、
必要なパフォーマンスの数字を
仮説立てするのである。
それができたら、
経営のコックピット原紙を取り出し、
そこに、損益やビジネス・プロセスの
指標を見る人にわかりやすく
経営の活動と成果の関係を
レイアウトするのである。
ところで、こうした
経営のコックピットに必要な情報を
会議が崩壊しないように
ストレスの感じない数字として
表示しなければならない。
元々のデータの不正確さも
さることながら
算式のバグなど
許されるものではない。
さらに、こうした
経理では得られない情報を
スムーズに収集するし
くみが必要である。
そのために必要なものは
情報システムである。
IBMなど超先端のすごい企業は別として
そのようなトータルシステムは
なかなかないのが現状だ。
とくに人の活動の
量と質に関するデータは
生産や営業の一部以外では
意識して報告してもらい、
収集しないとない。
そこで、
・経理システム
・基幹業務管理システム
・行動系のコミュニケーションシステム
(たとえばSFAやCRMなど)
から、
情報を吐き出させて
それをコックピットシステムに
インプットしてコックピットをつくる
システムが必要となる。
できれば、わたしが
その標準形をデザインして
プログラム化してもらい
皆さんに提供できればと思っている。
まあ、頭の中に
イメージがあるのだが
なにせ私は石器時代人だ。
ひょっとすると
そのような構想自体が
すでに石器時代の発想なのかもしれない。
だれか、詳しい人、明るい人
相談に乗ってくださ~い!
― 御堂筋コンサルティンググループ ―
会計事務所の可能性を追求する
御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所
税理士コンサルタント 小笠原 でした。