御堂筋税理士法人創業者ブログ

わたしは製造業が好きである。

人々の役に立つ製品が

あんなにも精密に、効率的に

できるのに感心してしまうのだ。

 

まったくの独断であるが、

元来、男というものは

機械ものやモノづくりが

好きなのではないか?

 

就職において、

製造業の会社に入ったのも

そうした好みからだと思う。

 

基本的に、労働価値説なのだ。

古い奴かもしれないが。

 

人間は、才覚、汗のかき方で

報われるべきだ。

もちろん、天才が

途方もない財を築くのを

否定するわけではない。

 

しかし、おカネというものは

その価値が判っている人に

帰属してこそ値打ちがある。

 

年端も往かず、

人生の苦労も拙い輩’sが

不相応なお金を持つのは

人生と人格を破綻させる元凶である。

 

これは、

中国の思想書『小学』に

書かれている。

 

以上余談、元に戻ってと、

 

なので、製造業のお手伝いとなれば

ことさらに、はりきってしまう。

 

思うのだが、

どのようなビジネスでも

会計算数的にみると

いくつかのシンプルな算式で

考えることができる。

 

基本は

1.利益=売上高×限界利益率-固定費

p=mS-F

2.売上高=単価×数量

S=P×Q

である。

 

1を利益方程式

2をPQ思考

とわたしは呼んでいる。

 

これを使って

どうしたらもっと儲かるかを考えるのが

このゲームの面白さである。

 

1の利益方程式は、

いささか、頭が混乱するものである。

 

というのは、

売上高×限界利益率の部分は

限界利益のことであり、

それはまさに“限界”(Marginal)であって

つまり1個々々のマージンの

積み重ねであるのに対して、

 

固定費の方は、

そんな微分的な要素はなく

どかんと一発の経費なのである。

 

そこで、どうすればもっと儲かるかを

考えるとき、

・単価を上げる(+変動費を下げる)

・数量を増やす

・固定費を下げる

の3つからアプローチすればよい。

 

まずは、利益方程式の考え方を使って

1.どうすれば限界利益を

もっと多くできるかを考える。

 

ここでPQ思考を使う。

1-1.単価を上げるか、

1-2.数量を増やすかである。

 

単価を上げるには、

マーケティングと勇気がいる。

 

マーケティングとはなにか?

他人とおんなじような

凡庸なものを造っていても

単価は上げられない。

なぜなら、相場に従わざるをえないからだ。

 

単価を上げるには、

高くても相手がほしいものを

造る必要がある。

 

大基本は、ソリューションである。

品質、機能肩代わり、デリバリー

その他いろいろあろうが

結局、ブランド化しなければならない。

 

勇気とはなにか?

きちんと原価計算をして

はっきりと見積計算して

交渉することだ。

 

加えて、変動費を下げることがある。

購買(外注を含む)管理は

通常、コストの最大要因で、

地味だが極めて重要な要素である。

この課題に対して、

値下げしか思いつかない経営者は

野蛮人(barbaroi)であろう。

 

数量を増やすには、

稼働向上と高速化が必要だ。

 

稼働向上には、

ノンストップと平準化が必要だ。

 

ノンストップには、予防保全、段取短縮、

平準化には、営業、設計など

上流工程の意識改革、見える化、

それに、在庫管理が求められる。

 

高速化には、

サイクルタイムの短縮が必要だ。

 

これらの工夫と改善にこそ

VE、VAの考え方を活かした

地道で飽くなき活動の妙味がある。

 

2.固定費を減らす

 

この問いに対して

単純な人は、経費を削減せよとのたまう。

空言(そらごと)である。

いう人が自分でやってみたらよい。

 

固定費の問題は、

使う費用の効果性である。

つまりムダをなくすということだ。

 

なので、出費額×効果性

つまり、Ex×Efが問題となる。

 

2-1.出費額を減らすか、

2-2.効果性を上げるかである。

 

出費額を減らすのは、

ムダを徹底して排除することと

コストリダクションである。

 

効果性を上げるのは、

上に戻って、1-2と同じ課題にになる。

 

してみると、つまりもっと儲けるためには

再度いうが

1.単価を上げる(+変動費を下げる)

2.稼働効率を上げる

3.固定費の出費を見直す

の3つの工夫が必要となることになる。

 

そのために製造業でとりくみべき

基本となる業績改善活動は5つある。

 

1.まずは、お客様のソリューションで

        自社をニッチNo1にし、ブランド化する

(ただしこれは長期課題だ)

2.原価計算制度を確立させ、

        製品ごとの時間当り収益性を明確にし

        現場と営業にフィードバックし

        効率と価格交渉を追求する

3.工程管理のしくみを確立させ、

        製販一丸となって、

        月間の工程計画を見える化し、

        計画だてられるようにする

4.その上で、工程の合理化や

         ムダべらしに取組む

5.さらに、購買を管理して変動費を下げ、

        仕入先・外注先をマネジメントする

(2~4は短期課題である)

 

さて、ドラッカーさんは、

生産形態について

(これは何も製造業に拘らないが)

個別生産、リジッド大量生産、

フレキシブル大量生産、連続生産

の4つに分けて、

その管理や合理化の勘どころを

『マネジメント』で記している。

 

わたしは、自分に関係ある

お客様の生産形態からして

個別生産、多品種少量生産、少品種多量生産

の3つに分けて

生産改善の勘どころはなにかと

あれこれ考えては実験している。

 

マーケティングや購買管理、VE、VAは

共通課題だとして

 

個別生産の課題は

・工数計画の基準設定

・手持ち
仕事量把握

・計画生産化

・設計や部品の共通化

・職場の能力平準化
・工期の短縮

 

多品種少量生産の課題は

・CAD・CIM化
・稼働率維持と平準化
・機械と人の絡み方
・同期化生産

・多台持ち
 

少品種多量生産の課題は

・機械のダウン防止

・段取換え時間の短縮

・サイクルタイムの短縮

 

 

・ストックによる調整

 

などではないかと思う。

 

とにかく、お客様の生産力が

ぐんとアップしたことが如実にわかり

収益が格段に上がるのを見たとき

ほんとうにこの仕事をしていて

よかったなあと実感できるのである。

 

寄る年波と、増える酒の量で

どんどんとメルトダウンしていく

脳みそだが、

気力と体力と脳力が続く限り

お客様の業績アップに

貢献できればと思う。

ボケ防止にもなるし。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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