こども手当で独自の少子化対策にがんばる社長
2015.01.18
経営者へのメッセージ
お正月早々
私の師匠、出口正門先生
(なんとすごいお名前なことでしょう!)
の最初のお客様であられた
Y社をお年賀で訪問させていただいた。
今のY社長はその2代目
私も先生から2代目
そして、引き続き
お付き合いをさせて
いただいている。
Y社長は、とにかく博識。
私もお伺いして
いろいろなお話を
聞かせていただくのを
楽しみにしている。
新年早々いろいろお聞きした中で
楽しく、しかもなるほどと思った
お話が二つあった。
(もちろんもっとたくさん
あったのだが、
種々の観点から
差し支えない話として
この二つをご紹介するしだいだ)
そのひとつは
「わが社では
こども手当を出している」
というお話だ。
なにしろわが国は
少子高齢化となっている。
これでは国力の将来は
お寒いかぎりだ。
政府の出産奨励策といっても
はぎしりするところである。
そして政策批判ばかり
言っていても話は進まない。
そこでY社長の
発想力と実行力の
すごいところが発揮される。
なんと独自の出産奨励策は
こども手当の支給である。
こどもができたら
一人2万円の手当てが支給される。
成果主義賃金とかなんとか
そんなものはくそくらえだ。
子どもを増やすことはえらい!
だから会社として応援する!
思想が明確だ。
「それでね小笠原さん
うちでは子供が20人増えましたよ」
すばらしい!
次に家族会の開催だ。
毎年、夏と年末に
新阪急ホテルのオリンピアや
ロイヤルホテルなどで
バイキングの家族会を開くという。
「もうずっとやてますねん。
はじめは参加者も
少なかったけど
だんだんと増えてきて
今では大半の社員・家族が
きてくれます。」
「へえ、社長
なんか工夫しはったんですか?」
「来たら、奥さんには1万円
子供たちには一人5千円の
お小遣いを渡しますねん。
ただし、それは来た時だけです。
そうしたら、だんだん増えてきました。」
なるほど、これも
人間心理を知り尽くした策で
まったく明快だ。
(ここらあたり
社長のマキアベリスト的
資質を感じる、すばらしい)
そして、お昼に開いて
そのあとは解散
みんなお小遣いで
お買い物としゃれ込むという。
お買い物に出向きやすいように
キタやミナミの便利なホテルで
なされるわけだ。
つまらないことに
儲けたお金を使うくらいなら
こうした社員と国家に有意義な
アイデアでお金を使いたいものだと
あらためて考えさせられた。
お別れするまぎわ、ぼそっと
(社長)
「ところで小笠原さん
もうすぐ決算ですねん。
なんか節税方法おまへんか?」
(小笠原)
「してみて社長、いかほど?」
(社長)
「1億ほど!」
(小笠原)
(@_@)
会計事務所の可能性を追求
御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所
税理士 小笠原 でした。