御堂筋税理士法人創業者ブログ

現在、わたしが関心をもっている取組みは、

経営幹部を育てることである。

 

先日も、大阪投資育成様で

4回シリーズとして

次世代経営幹部育成講座

をさせていただいた。

 

16名の経営幹部の方々に

ご参加いただいた。

皆さん、大変熱心なご受講姿勢で

私も感銘を受けた。

 

また、毎回席替えをして、

相互の交流を楽しんでいただいた。

講義よりも、こうした交流の方が

より価値があるからである。

 

さて、講座の内容は

・ 戦略計画と実行管理

・ 経営の見える化と効果的な会議

・ マネジメント

・ 人材育成とリーダーシップ

である。

 

それぞれ、

新たな知見に基づくスライドを

盛り込んで、テキストを作った。

 

それなりに、

内容も充実してきたのではないかと

多少は自負している。

 

それぞれのコンセプトも

しだいしだいに結晶化してきたし、

へたなりにデザインも改良した。

 

スライドの分量は

ガイドのページもあって

ふたたび、増してきている。

いっときは減らしに掛かっていたのだが。

 

今のわたしの講義の目標は

口で説明することを

極力減らすことである。

 

なぜならば、

講師側から見ていると

講師が話せば話すほど

受講者のエネルギーが

下がっていくように見えるからだ。

 

だから、話を聞くという

インプットをできるだけ少なくし、

なにかワークしてもらったり、

まとめてもらったり、

話し合ってもらったりという

アウトプットを最大限に

多くしようと構成しつつある。

 

もちろん、インプットは必要であるが、

その場合でも

わたしの話を聞かせるという

強制インプットではなく、

自分で読んでもらうといった

自主的インプットを

できるだけ多くしている。

 

だから、以前よりも

話をする分量が

たいへん減ったと思う。

 

それでも、講義の効果性は

大して落ちていないと思うし、

むしろ上がっている

のではないだろうか。

 

効果性を高めるために、

話をするにしても、

事例紹介、物語、

体験談、知見、

偉い人の考え方の引用、

たとえ話、深い話を

できるだけ使って、

飽きの来ないように

しているつもりである。

 

往年の大阪タイガースのエース

七色の変化球、

若林忠志ばりをめざして。

古すぎるか?

 

わが講義では

一人の昼寝者も出さない!

これが、目標であり勲章である。

 

さて、駄弁を弄したが、

しかし、いくらセミナーを受けても

それだけでは、経営幹部にはなれない。

 

いくら本を読んで、DVDを見ても、

ゴルフはうまくならないのと同じである。

 

なんといっても

コースに出て、ラウンドしなければ。

というわけで、

実践が必要なのである。

 

わたしは、今

経営幹部になるための

実践訓練として

次の3つが必要ではないかと

思っている。

 

まず、戦略・計画を考え

それを実行してみることである。

それは、新事業、新部門

自分が行きたい部門、

M&Aで買収する会社などの

戦略計画を立て、

それを実際に行っていくことである。

 

経営者やわたしたちは

それを定期的にサポートしていくのである。

 

次に、部門のマネジメントである。

マネジメントでは、

・計画を立て実行管理すること

・組織を組み立てること

・チーム作りをしていくこと

・動機づけをし、評価と処遇をしていくこと

・人材を育成し、自己啓発すること

の5つの仕事がある。

 

自部門の仕事とメンバーをきちんと把握し

これらのことを進めて行くのである。

 

わたしの見るところ、

ほとんどの管理者は、

これらのことをやっていないか

自己流でやっているかである。

 

それで、倒産したり、

組織が崩壊していないのだから

ちゃんと学んで、ちゃんと行なったら

相当よくなることは必定であろう。

 

最後は、人材の育成と

自己の開発である。

 

これも、ほとんどが

その必要性を、

ときおり会議や飲み会で

思い浮かべたり、

口の端に出したりするだけで、

具体的にとなると

だるまさん状態であろう。

 

たいへん生意気だが

わたしが、

具体的な人材育成のやり方を

お話すると、

皆さん目からうろこが落ちたように

ぽかんとなさる。

講師冥利に尽きるのは

こうした瞬間である。

 

またリーダーシップを身につけるための

自己啓発のしかたを説明する。

 

ドラッカーさんがいうように、

成長は常に自己啓発により、

自己啓発をしようとする人間にとって

自己啓発に取り組んでいる上司ほど

手本になるものはないから、

 

管理者は必然的に

自己啓発に取り組まざるをえない

というわけである。

 

では、自己啓発で取組む中身とはなにか?

これも決まっている。

 

リーダーとは、

道を示し、先頭を切って

それに取り組む人である。

そこにまず求められることは

使命感である。

 

次に、リーダーは

自己の組織、環境を

よくしていかなければならない。

 

ご承知おきのように、

世界は、自分の接し方を

変えることによってのみよくなる。

 

ところで、人が見ている世界とは、

当人が五感でとらえた

外界をあたまの中で

組み立てたものである。

いわば『妄想』である。

 

それゆえ、

あたまの中でとらえた世界を

より素直で建設的にし、

それにしたがって、

考え、言葉を発し、

行動をしていくことで

世界はどんどんよくなっていく。

 

この宇宙普遍の法則を

実践していくことが

リーダーシップを身につける

実践トレーニングになる。

 

それには、

➀使命感をもつ、

➁無知を自覚する

➂自己を変革する

という3つの前提を腑に落とし、

 

日々、読書に学び、

意識と言葉と行動を高める実践をして

毎日それをチェックする

という修養が必
要となる。

 

以上、

・戦略の計画と実行

・マネジメントの計画と実践

・人材育成の計画と実践

・リーダーシップのための修養

 

これらを実践訓練していき

身につけていくのである。

 

投資育成様では、

このシリーズを定番化

してくださるそうである。

たいへんに名誉なことだと感じている。

 

今後も、これらの取組みをする機会を

増やしていきたいと思っている。

幸い、それに賛同してくださる会社も

いくつかあるので。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の統合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。

 


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