御堂筋税理士法人創業者ブログ

最近は、働き方改革が
声高に叫ばれている。

そのため
各社の会議に出ても
だれがどれだけ残業しているか
の資料が出てきて
あれこれ論議することが多い。

ある会社で、そんな資料を見ながら
議論をしていたときのことだ。
社長が、ホワイトボードに、
次のような図を描いた。

B↑A
←・→
D↓C

これはなにを意味するものか?
実は、
縦軸は、生産性で
上が高い、下が低い
ということである。
横軸は、残業時間で
左が多く、右が少ない
ということなのである。

このような問題の整理は
よく利用する、分類・評価の方法で、
私は、これを
『2×2マトリクス』と呼んでいる。

なかなかの切れ味するどく
意味のある図である。

さて、この分類で、
それぞれの象限に名前を付けると

生産性が高く、残業が少ない人は
『A』または、『高能率者』

生産性が高く、残業が多い人は
『B』または、『仕事人間』

生産性が低く、残業が少ない人は
『C』または、『割切り人間』

生産性が低く、残業が多い人は
『D』または、『問題児』
となろうか?

あまり、うまいネーミングではないが。
(語弊あればご勘弁)

さて、この表で
失礼ながら、まずは

メンバーを位置づけする。

それによって、
なんとなくボヤーッと

わかってることが
明確になり、共有できる。

さしあたり、Dの人に、
残業を少なくしてもらうことが

必要である。

そのためには、
本人の課題を、上司が
いっしょになって

考えてやることが大事だ。

その、前提として、
本人の善意や悪意の問題としてではなく
生産性に課題があることを
認識してもらわなければならない。

なぜなら、人間の進歩は、
反省によって生まれるからだ。    

基本的に人に成果を出させるためには
強みを活かすことをさせる必要がある。
さすれば、弱みをあらわさずとも済む。

しかし、強みを活かす前に
弱みが制約となっているならば
それを補強しておかなければならない。

森先生は、通常
性格の問題がそれにあたり
それゆえ、学びが必要だとおっしゃっている。

仕事のスキル面での弱みで
克服できるのは、無知ゆえの知識不足である。
それは、治癒可能である。
たとえば、注意力不足の人なら
徹底したチェックリスト活用などである。

しかし、本然的な不足事項で
そもそも、考え方や思考力に

欠落点があれば
また、それが仕事に必須で、
解決の見込みがなければ
そもそも不向きということになる。

残業はやっかいな問題である。
・会社自体のビジネスの生産性が低い
・本人のスキルが低い
・残業は生活費化しがちである
・家に帰ってもつまらないので会社に残る
・仕事が科学されていない
その他いろいろな要因があるだろう。

しかし、この問題を放置しておくと
メンバー間の不公平感がでてくるだろう。

能率がよく、

会社に貢献している人の身入りより
能率が悪く、会社に
コスト負担を与えている人の方が

身入りがよくなる。
まことに、困った問題である。

私個人的には、こうした働き方についての
世の動向には、必ずしも
釈然としていないが、

しかし、流れに竿をさしても無益である。
さしあたって、ホワイト企業にするためには
なんらかの具体策を打っていく必要がある。

ルールをつくる、教育する、
インセンティブを与える、罰則をつくる、
そうしないとできないしくみにする。

まあ、やり方はいろいろあろうが、
これも、試行錯誤である。
もちろん、相互扶助ということはあるが
ある程度、公正なしくみにしないと、
組織の活力が維持できないことも
また真実なのではないだろうか。
 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

小笠原 でした。


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