御堂筋税理士法人創業者ブログ

私のおじ、おばは、

父方・母方両方で

(私の生後)全部で8人いたが

一人を除いて

皆、他界している。

ただ一人存命なのが

父の末弟のM叔父さんである。

今年の年賀状で

長年住み慣れた湘南を去り

千葉県の老人向けのマンションに

引っ越したと書いてあったので、

東京に行く機会に重ねて

久しぶりに会いに行った。

前日、電話をくれて

マンションの担当の人に

施設を案内してもらうように

依頼してあると連絡をよこしてくれた。

相変わらずあれこれ段取をしてくれる。

「はい、わかりました!」

と気持ちよく了解をした。

さて、くだんのマンションは

東京からそれほど遠くない

交通の便利なところにあった。

(まあ首都圏はどこもそうだと思うが)

なかなか立派なマンションである。

フロントで叔父を読んでもらったら

マンションの営業らしき方が来られた。

物珍しいので

小一時間掛けて

マンションを案内してもらった。

興味津々である。

モデルルームを診させてもらい

そのあと

大浴場、ビリヤード室、麻雀室、

ダンスホール、図書室、シアタールーム

レストラン、特養、クリニック・・・

と全館をご案内いただいた。

それにしても

致せり尽くせりである。

さながら高級リゾートか、

クルージングのようである。

これは、さぞかし居心地がよさそう。

この会社、生保会社など

大手上場企業100社が出資して

運営されているという。

まあ信用できる会社ということである。

モデルルームのお値段は

夫婦2人で、60歳台(65歳からだが)

で入居の場合、

約7,000万円である(へーっ!)

生活費は比較的安く

30万円あれば十分とのこと。

予期せずして、

大いなる社会勉強を

させてもらったかたちだ。

私たち夫婦も、もう目前の

テーマでもある。

あらためてそう実感した。

さすがご案内の営業マン

「関西にもありますよ、

高槻、宝塚、塚口・・・

おかげさまで、ほぼ満室

早めのご予約が必要です」

といってパンフレットをくださった。

営業上手である。

しかし、二人で考えた。

このような豪華客船の旅のような生活は

はたして良い事なのだろうか?

考え方にもよるが

私は、当分今の家にいて

日野原さんのように

過ごせたらと思った。

さて、昼食をいただいて

叔父の部屋に伺った。

12月に引っ越して、

ようやく片付いたという。

そんなに時間が掛かるのだろうか?

いぶかってお部屋に入ると納得した。

あっけにとられる展示ぶり、アレンジぶりだ。


(叔父と家内、後ろにはおびただしい写真を

 整理したファイルがならぶ)

叔父は、美校を出て、そごうなどで

デザインの仕事をしていた。

いわば芸術家である。

画家で、その上好奇心旺盛

世界中を旅して、写真を撮っている。

そうした作品の収納、展示、編集、整理

並大抵ではないと実感した。

そして今も毎日何かと

情報収集をし、研究をしているのだ。

なにしろこのマンションを選ぶだけで

数百もの施設を研究し、

50を超える施設を訪問したとのことである。

それで、老人相手に

マンション選びのセミナーをしたほどだという。

そして、多角的に

マンションの評価表を作ったとのことで

見せてもらったのが下の写真である。


(すごい緻密な評価表である)

家内がおもわず

「小笠原家の血やなあ!」

とあきれかえった。

たしかに表づくりフェチ、評価フェチの

わたしにも通じるところで

共感するとともに、自分を見ているようで

おそろしく、むずがゆい感じすらした。

(もちろん叔父の方がはるかに

完璧主義であるが)

とにかく、部屋中に

自分の特注家具(ほとんどDIYである)を

持ちこんで、寸法を天井高に

合わせたというから、そりゃ

4ヶ月はかかるだろう。

トイレなどは圧巻である。

写真では作品の展示だけだが

実際には左側に

旅行で収集したサンゴや白砂で

箱庭みたいなオブジェが置いてある。


(すごいトイレ、行きそびれてしまった)

この叔父は興味のあることには

とことん研究熱心で

小笠原家の家系も調査していて

さまざまな家系図を作っている。

お祖父さんからの家系で男子は

わたしのみとなるので

後を引き受けてくれとのことである。

いいですよとお答えしておいた。

といってもうちも息子までで

その次の世代はまだ見えていないが・・・

この叔父は1927年生まれ、今年90歳である。

頭といい、足腰といい、

まったく元気で頑強そのものだ。

とにかく、この叔父が

わたしのベンチマークとなるのだから

いつまでもこのように

柔らかな頭で、好奇心を持ち続けて

生きてほしい。

もう10年も前に

最愛の奥様を亡くして

心配したが

がんばって前向きに

生きていることを確信した。

なごりは尽きないが、お暇する時間となった。

「叔父さん、私の目標となるので

ますます元気でいてください。

また参ります。」

最寄りの駅まで

見送りをしてくださって

失礼した。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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