ある会社の決算対策
2008.03.13
ブログ
税理士小笠原/河原事務所 小笠原です。
今日はお客さんである東大阪のメーカーK社に
決算対策のご相談で細谷とお伺いしました。
5月末が決算なので、それまでの業績予測をしました。
それなりに利益が出ることがわかりましたので
経理の I さんとあれこれと話し合いをしました。
節税チェックリストを横におきながら、
対話を重ねると、いろいろアイデアが出てくるものです。
結局次のような対策をほどこして
税金を思い切り節約することにしました。
・試験研究費の税額控除を活用して、税額を500万円減らす。
・夏の賞与の支給を6月末に繰り上げて、未払費用計上する。
・合わせて賞与に掛る社会保険料も未払費用計上する。
・保険の解約は6月にずらして利益を来年に上げる。
「うーんもっとないかなぁ・・・?
そうだ!含み損の出ている土地があったでしょ!
それを子会社を作って売却して損失を出しましょう!」
「そうすると、かなり利益が減りますが、
今日経株価も下がっていますよね。
株価も下がって、利益も落とすと
自社株の評価がかなり下がりますから
株の買い取りや事業承継対策に都合がよいじゃありませんか!」
社長に来ていただいて、ご意向をお伺いすると
すべて実施してくれということでした。
決断力のある方だなあと感心しました。
来期には社長の交代も検討されているようです。
その時点で退職金を出してもらって
利益を圧縮してもらうように提案しました。
そうしますと2期連続で利益が相当減りますので
それを機に自社株の対策を
一気に進めて行けばよいのではないかと思いました。
社長にその旨をお話しすると賛同をいただきました。
じっくり進めて行きたいと思います。
税理士小笠原/河原事務所 小笠原 でした。