ドラッカー経営思想講座の5回目
2011.08.30
ブログ
ドラッカー講座の5回目を開催しました。
今回で『経営者の条件』という本を終わります。
『経営者の条件』とは
成果をあげる経営者が身につけるべき
5つの習慣的態度・知識・能力についての本です。
その5つとは
1.時間の使い方を知り、管理する。
2.組織への貢献から仕事を広く定義する。
3.自分と他人の強みを活かす。
4.重要なことに集中する。
5.効果的な意思決定をする。
ということです。
今日は、その最後、5番目の
効果的な意思決定について学びました。
経営者の仕事は、意思決定
つまりものを決めることです。
経営者の時間は限られている。
そこで、よい経営をしていくために
経営者は、なすべき決定を
数少ない重要な意思決定に絞り込み
それを効果的にしていく必要があるという話です。
この意思決定のところが
もっともわかりにくい項目だ
参加社の皆さんはいっておられました。
ドラッカーによれば
意思決定のパターンを見抜き
くりかえし起こる問題はルール化して自動化し
部下ができるようにしておき、
自分は例外的問題に集中するようにせよといっています。
また、課題や問題は、
何が事実かを焦点にしてスタートするのではなく
意見はなにかからスタートするのです。
事実は何かからスタートすると、
それを証明するものをさがしたくなり
どんなものにも理屈は立つから
結局まちがっていても正しいとされてしまうのです。
その点、意見からスタートすると
それが正しいかどうか見極めることができるから
よい判断が下せるようになるのです。
そして最後に
意思決定したことの実行結果を
チェックできるようにしておくことが不可欠なのです。
そうでないと実行されないからです。
さらに効果的な意思決定をするために
反対意見を大切にすることを特に強調しています。
なかなかむずかしいテーマでしたが
私としては、機会を与えていただいたおかげで
今回はずいぶんと理解が進み
皆さんにご説明をすることができたと思います。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。