ロジカルコミュニケーションの実践演習
2009.07.23
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
ある会社の経営会議で、業績報告の実践演習をしてみました。
最初にわたしが、必要最小限の説明をさせていただきました。
会議で歯車のかみ合った議論をすることの大切さ
・・・なぜなら、効果的な意思決定をすることが会議の目的だから
その出発点は、報告者がトップがよく理解できるように報告すること
それは、課題の全体像→結論→内容説明(目標→実績→GAPの原因・理由→気づき→今後の取り組み宣言)となります。
というわけで、参加された支店長さんに、約5分間、今日の報告方法を
ワークシートをお渡しして考えてもらいました。
そして、いよいよ実践演習です。
あくまで練習ですから、気楽にね。
トップバッターは、Kaさん、がんばって!
発表の持ち時間は5分、キッチンタイマーでタイムキープします。
「えーっ、では業績報告を行います。結論ですが・・・
★◎$#%@*・・・というわけで、報告を終わります。」
「ハイ、お疲れ様でした。時間はと(タイマーを見る)2分半ですよ。」
「そんな短かったですか?」
「では、皆さんフィードバックシートで、クリティークしてあげてください。」
・・・
「じゃ、できた人から、フィードバックしてあげてください。」
「ハイ」
「おおっ、ではまずMさんから、どうぞ」
「はい、まず落ち着いて話しておられました。・・・少し原因の掘り下げが
足りないように思いました。・・・総合評価はB-です。」
てな具合で、全員がフィードバックしてあげました。
最後に、ご自分で自己評価をしてもらいました。
「皆さんのフィードバックは適確で、とても勉強になりました。」
こうして3人のクリティークをさせていただきました。
最後に、私から感じたことをお話ししました。
・報告書を書くということは、思考が伴っていなければならない。
書きながら、ふり返り、考え、気づき、これからの行動を決意し、
想定されるトップからの質問に準備をする。
そうした心の作用がなければ、報告のための報告書書きに終わっている。
・皆さんの報告は、そういった観点から見れば、まだ掘り下げ不足である。
トップ(報告を受ける側)が、業務に熟達しているので、皆さんの報告の
隙間を補足して聞けているので、意味が分かっているが、素人が聞いたら
よくわからない。
・報告書のフォーマットに沿って、真剣に書けば、そのような思考ができる
ように、フォーマットは作る必要がある。
クリティークを受けてみて、皆さんの感想は、とても有益だったとのことです。
来月は、このような形で意識して、報告をしてもらい、
内容に踏み込み、よき意思決定ができるように
していただければよいなと思いました。
コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原でした。