木材製品の販売戦略の立案スタート
2011.07.30
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
杉材の間柱という住宅用の製品を作っている会社がある。
これから、その会社の販売増強に取り組んでいこうというのである。
今日は手始めに、総需要、当社のシェアなど基本的なデータを
どうして取るかということをいっしょに考えた。
まずクライアントに、どのような情報がほしいかお訊きした。
すると、(やはり)当社のシェアだという。
そのためには、まず総需要を知る必要がある。
間柱は、在来工法による木造住宅に使われるから
その着工戸数がわかればよい。
そのために地域別の着工戸数データが必要だという。
次に、間柱は外材のものと国内産の杉材を使うものにわかれる。
まず杉材の間柱は当社が扱っているから
お客様である、商社を通じた需要家ごとの購買量をつかむ必要がある。
訊いてみるとこれは情報を取れそうである。
してみると、商社ごとおよびその客先ごとの購買量、つまり商社の販売量はわかる。
ならば、商社ごと、需要家ごとの当社のシェアもわかるはずである。
したがって、次の手順で当社のシェアを継続的に算出することにした。
1.間柱の総需要→木造住宅着工戸数×在来工法の比率×1戸当たり間柱の使用量
2.杉材の間柱の総需要
→既存顧客を経由した杉材間柱の出荷量
→顧客でない商社を経由した杉材間柱の出荷量(このデータ入手はポイントだ)
3.外材の間柱の総需要(これもクライアントは重要なほしい情報だという)
→1-2で推察する。
4.当社の販売量
→既存顧客ごと、ひいてはその先の需要家(プレカット工場やら住宅会社)における
インストアシェア
まずこれらをデータ収集しようということになった。
そのあと、競争優位を築くための、
・製品ポジショニング戦略、
・ブランディング戦略、
・競合他社を意識した市場地位に基づく営業戦略
を考えていこうというのである。
クライアントも、これはおもしろそうだと大乗り気である。
私もどんなデータが出てくるか大変楽しみである。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。