御堂筋税理士法人創業者ブログ

 皆さま、本日は亡父、安生の50回忌にわざわざお集まり
いただき本当にありがとうございます。

 聞き及ぶところによりますと、何でも50回忌の法要というのは、
もはやお祝いの集いでもあるようでございます。
 それは、故人を直接知る者にとっては、
長命を授かったということに他ならないからとのことです。
 また、中国の古典『孝経』には、
『身体髮膚、之を父母に受く、敢て毀傷せざるは孝の始めなり。
身を立て道を行い、名を後世に揚げ、
以て父母を顕わすは孝の終りなり。』とあります。

 私たちが名を後世に揚げたとは決して申せませんが、
たとえささやかでも世のお役立ちをまっとうしたとすれば、
それは両親のおかげに他ならず、
ぜひとも父母を顕彰したい思いでございました。

 それらの理由で、今日はかかる場所(ホテルグランヴィア)で
法要を営ませていただいたわけです。

 さて、父が不慮の事故で冥界へ旅立ちましたのは、
私が小学校4年生のときであります。
 私が知る限り、父は寡黙な人でありました。
そのために私にとって父という人の人柄は、
ぽっかりと空いたパズルのピースのようなものとなっています。

 ときどき父をよく知る人から、
父は戦前のあるいは戦後も家の外では、
皆を楽しませる快活な人であったというお話をお聴きし、
そうした一面があったのだなと知るわけです。

 また父はよく理科の実験セットや鉄道模型など
高価なものを惜しげなく買い与えてくれました。
 それは自分の楽しみでもあったのでしょうが。
 しかし私にはそこに好奇心に富んだ子供心をもつ
父の人柄の一面を垣間見るのです。

 現在私は、ささやかながら
会計事務所兼コンサルティング・ファームを経営しております。
 私がこの職業を通じて自己実現していこうとしていることは、
私の依頼者が、なんとしてでも高業績企業になっていただけるように、
経営の未来をともに奏でる伴奏者(伴走者)になることです。

 私が耳にした数少ない父のエピソードから、
父は夢を大陸に馳せ、冒険心をもって
彼の地に渡ったとのことのようです。

 また、父の亡き後、母は
とてもへたくそな経営者として、すし屋を経営しておりました。

 私がこのようなしごとで、経営者を応援したいという
湧きでて尽きない異様なエネルギーの源は、
母への思慕と、小さくて何もできなかった私の
母に対する応援心の爆発的な発露からです。

 父の夢を成り代わって実現し
母の代わりに理想企業を作りたいという思いで、
お客さまも、私の会社もよい会社にする、
つまり『高業績企業を創る高業績企業を創る』というのが、
わたしのささやかな挑戦です。
 それが、母のくやしい思いを代わって
実現するという私の満たされていない夢でもあるのです。

 さて、こういう私は、ギリシャ神話風に表現すればさしずめ、
『大陸に夢馳せた安生が一子、士郎』ということになるでしょう。
 このおそらくは最後となる父のよすがを偲ぶ機会を出発点に、
これから私の人生テーマの完結に向けて、
さらに全エネルギーをかけて世の中へのお役立ちを追求し、
恩に報いていこうと決意している次第です。

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 今日はささやかな宴ではございますが、
ぜひとも父を偲び、また母も偲び、
私ども、あまりよく父のことを知らない一族に、
その人柄をお教えいただければ
何よりありがたいことだと思っているしだいです。

 それはなにより私にとって
失われたピースを取り戻す作業でもあるわけです。

 このような思いがございましたので、
すこしお話をしておきたいと思いお時間をいただきました。

 酒肴を前にしてこれ以上の長広舌は無用かと存じます。
簡単にご挨拶とさせていただきます。
本日はありがとうございました。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。

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