御堂筋税理士法人創業者ブログ

今年は、事務所のスタッフに対して
プロのファシリテーターになってもらう
トレーニングを実施している。

彼らに、卓越したファシリテーターになってもらいたいからだ。
それにより、お客さまの業績を高めるお役に立てるからだ。
また、それがわたしから彼らにプレゼントできる
 もっとも価値あるものだと思うからだ。

わたしが、ファシリテーションということに興味をもったのは
エドガー・シャインという人の書いた
『プロセス・コンサルテーション』という本との
衝撃的出会いからである。

今から、かれこれ20年も前のことになるが
それ以来、わたしはファシリテーションを追いかけてきた。

このトレーニングは、毎月一回、丸一日をかけて
コーチングラボの本山先生にお願いしている。

わたしの見るところ、彼は卓越したコンサルタントである。
その技量は、家庭環境、元来お持ちのセンス、豊かな知識、
熱心な技量習得、豊富な体験などに根差しているように思う。
その先生が、われわれのために一肌脱いで下さっているのは
とてもありがたいことだと感謝している。

お客さまの高業績化をめざして、
経営改善、人材育成、計数管理の三位一体で
共に取り組もうとするわたしたちにとって
ファシリテーター的な関わり方は
成果をあげるための共通の土壌を提供するものだ。

だから、イメージ的には、
そのトリニティ(三位一体)の三角形の
まん中に、ファシリテーションが位置している。
それくらい大事なスキルである。

昨日も、本山先生のトレーニングを傍聴して感じることは
いかに参加者を乗せて、やる気にさせるか
その技術のたぐいまれな巧みさである。

弊社のスタッフたちが、本山先生の薫陶を受けて
専門的な会話をし、技量について考え、実践していくのをみると
本当に頼もしく思われてくる。

わたしも含め、世上よくある経営者の態度は
会議などを通じて、部下の指導をして、
経営をリードしていく場合に、
えてして、がんこおやじ的ムードになり
その結果、経営の指導の効果性は、
意図に反して、高いテンションが
空回りすることではないだろうか。

そこを、どうスタイルを変えて、
ことなるマネジメントスタイルを行なえるかだ。
戦前の日本ムードを、アメリカスタイルに変えるような感じだ。

そんなことをしたら、社員がだれる、なめる…という思い入れを払拭し
カジュアルスタイルで風通しよいムードを演出してみて
どういう変化が生じるかである。
これは思いきって実験してみる以外にない。

そのための決め手を本山先生は『声のトーン』に置いておられる。
先生が、『声調マネジメント』とおっしゃるところのものだ。

考えてみれば、コミュニケーションは
55%の視覚的要素、つまり表情や身ぶり手ぶりと
38%の聴覚的要素、つまり声色で
ほぼ決まるといってよい。

だから、声調マネジメントというのは理にかなっている。

つまり、どうしようもない支配欲という自我欲求をいかに制御し
フランクなコミュニケーションによって
相手のこころを開き、やる気を引き出すかである。

いくら父権的マインドでこじ開けようとしても、
相手の心のドアはより固く閉ざされ
春風のような、遊びごころのある姿勢が
相手に心のドアを開かせるというわけだ。

わかっているのだが、これがむずかしいのである。
結局は、自分がバカなのであるが…。

本山先生のトレーニングの進行スタイルとサービス精神をみていると
よくマネジメントされており、
こちらの品格のなさが浮き彫りにされてくる。
もっと勉強し、マネジメントし、改善していかなければと思うしだいなのだ。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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