会議の質は経営の質
2018.07.18
ブログ
今日もまじめな話
私の仕事は
高業績企業創りである。
その方法・手順だが、
まず戦略計画を作る、
それができたら、
コックピット会議を創設し、
その指導を通じて
計画の実行管理と
幹部の教育を進めていく
というのが基本である。
だから私は、会議に参画して
外部者として会議を導く
というかたちをとる。
最初、見よう見まねで
始めた会議が
実践と学びが深まるにつれて
内容と進め方の質が
高まっていく。
そして、
めざすところは
学びつづける組織
『学習組織=Learning Organization』
である。
私にとっては
その進化を見るのがうれしいのだ。
高業績企業創りには
時間がかかる、
5年、10年の取組みだ。
何をしていけばよいか
その勘どころはシンプルであるが
その成否はメンバーの
意識の成長にかかっている。
このように事を捉えてみると
会議の質≒経営の質にも
進化のプロセスがあるように思う。
誕生以前から学習組織まで
その発展段階にはちがいがある。
皆さんの会社は
どの段階だろうか?
確認するのも一興である。
ー会議の発展段階ー
-1 会議がない
0 しまりのない会議
1 報告会・独演会
2ー 月次決算の報告段階で
数字の信ぴょう性でもめる会議
2+ 月次決算以外の数字資料
コックピットが未成熟な会議
3- コックピットや目標管理シートを使うも
形式的な指摘に終始する会議
3+ 資料が整い報告できるが
洞察や創造的議論に至らない会議
4 喧々諤々の議論になるが
タイム・スケジュールはぶっとぶ会議
5 計画と業績の検証と仮説がなされ、
しかも時間通り進む会議
さて、では発展段階ごとに
その時期々々の状況や
次に向けての一手について
考えてみたい。
-1 会議がない
→まずは会議しましょうよ!
0 しまりのない会議
→時間通り始める、欠席しない
そこをきちんとする。
1 報告会・独演会
→報告会にもレベルのちがいがあるが
ばくっというとリーダーの
自覚的姿勢の啓発による。
2ー 月次決算の報告段階で
数字の信ぴょう性でもめる会議
→月次決算の重要性の覚知
経営の通信簿=フィードバックである。
全員の見る目向上・経理の覚醒・
税理士の脳内革命
2+ 月次決算以外の数字資料
コックピットが未成熟な会議
→経営の数字による見える化
ビジネス・プロセスに測定器を据える。
未来の数字の見える化
経営の活動と成果の関係の見える化
徹底してやる!
3- コックピットや目標管理シートを使うも
形式的な指摘に終始する会議
→数字だけでなく、活動の見える化を
目標管理シートを使って進める。
報告(書かされている)ツールから
反省(自分のため)ツールに意識変革
議事録を使って、決定事項を管理
数字を見る目を養う。
このころから本格的な
マネジメント・スキル教育を会議後に実施
3+ 資料が整い報告できるが
洞察や創造的議論に至らない会議
→自由な意見表明・交換の奨励
質問によって思考をうながす。
4 喧々諤々の議論になるが
タイム・スケジュールはぶっとぶ会議
→3、4の順序はなやましく
行きつ戻りつするかもしれないが
創造の前の混乱、
創造のための破壊であり
評価すべきである。
まずは、仮説を意思決定
するようにもっていく。
会議以前に資料を読んで
参加者が自分の見解をもって臨む。
5 計画と業績の検証と仮説がなされ、
しかも時間通り進む会議
→全員がコミットメントして臨んでいる会議
毎回、気づきと試行錯誤がある会議
ご興味があればYou tubeでご覧ください
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=RtW0Acd6Z_8
さて、会議をみれば
その会社の経営のスタイル・質が判る。
企業とは生きものである。
生きものの進化と勝利の条件は
進化論の仮説が当てはまる。
それは環境へもっとも適応した
突然変異である。
集団のダイナミズム(力学)を
意図して自ら変革を起こす
それが常態となるように
していかなければならない。
その先に、
メンバーの果てしない成長と
高業績企業の出来(しゅったい)がある。
それが経営者の仕事
そして、私の貢献だと思っている。
会計事務所と
経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。