御堂筋税理士法人創業者ブログ

今、SMBCコンサルティングさんで

3回シリーズの

ドラッカー講座をしています。

 

例によって、

SMBCさんのネット配信プレスで

内容を紹介してくださるとのことです。

 

せっかくなので

ブログにも載せておきたいと思います。

――――――――――――――――

 

【ドラッカーに学ぶマネジメント・スキル】
マネジメント・スキルを学び、

自分と部下の「PDCA」のしくみを

確立しよう

仕事をする場合には、

常に「内容」と「進め方」という

2つの側面の課題があります。

 

このうち、進め方のほうを

マネジメントといいます。

 

内容のほうは、

仕事によって異なりますが、

進め方は、

どのような仕事でもおおむね

似ているのではないでしょうか? 

 

それは、簡単にいうと

「PDCA」ということです。
 

さて、私の仕事は、

お客様の会社を高業績企業にすることで、

その手順は、次のようなものです。

戦略計画を立てる

経営を数字で見える化する

会議で仮説と検証をくり返す

幹部を育てる

最後の幹部育成は、

こうした取り組みをしていくなかで、

その必要性を痛感したものです。

 

もちろん幹部育成の基本は、

OJTで、つまり経営を実践してもらって

体得するということですが、

一方で知識やスキルの勉強も必要です。

 

私は、「マネジメントには

どんなスキルが必要なのだろうか?」

を自問しながら、

 

必要なものを思い浮かべ、

まずそれらを自分で学んでいきました。
 

次は、私が考える

マネジメント・スキルの体系です。

【思考力】
1.論理思考
2.会計・計数知識
3.問題解決(意思決定)
【コミュニケーション力】
4.コーチング
5.ファシリテーション
6.部下指導
【管理力】
7.PDCA(自己管理)
8.時間管理
【9.リーダーシップ】

では、これらについて、

その必要性と学び方を

お話ししていきましょう。
 

よきマネジメントには、

人柄と能力が求められます。

 

明治の大起業家、渋沢栄一に

『論語と算盤』という著作があります。

論語は人柄を鍛えるもの、

算盤は能力を鍛えるものですね。

つまり、右脳と左脳の両方を

鍛えよということです。
 

それをふまえて、マネジメント・スキルを

「思考力」「コミュニケーション力」「管理力」

そして「リーダーシップ」に分けます。

(1) 思考力
 

思考力は、

論理思考、会計・計数知識、問題解決

に分かれ、

それぞれ課題の分析、問題の解決に

必要な思考ツールです。

 

筋道の通った考え方や

数字を読み解く力で

問題を正しく見抜き、

問題解決(意思決定)の手順をふんで、

的確に目標の達成や課題の解決に

向かうことができるようになります。
 

論理思考で求められることは、

もれなく考えることと正しい推論です。

ドラッカーが口癖のように言っている

「体系的に」ということです。
 

また、数字に弱いビジネスマン

では困ります。

的確な分析と判断が

できないからです。

経営の課題を数字でいうと

「儲けてお金を残す」ということです。

 

そのためには、

決算書が読める、

数字を分析できる、

数字をツールにして意思決定できる

ことが必要です。
 

さらに問題解決では、

「問題の共有→分析→解決案

→意思決定→成果の確認」

という手順を学び、

実践でできるように

ならなければなりません。
 

(2) コミュニケーション力
 

コミュニケーション力とは、

周りの人を巻き込んで目標に導く力です。

そのベースは、コーチングだと思います。

筆者もコーチングを身につけて

世界が大きく広がりました。

 

会話には討論と対話の

2つのパターンがあります。

 

討論は相手に勝つことが目的ですが、

対話は相手との共有と統合が目的です。

 

対話では、

「傾聴→尊重→保留と熟考→率直な発言」

という対話術が必要です。

コーチングを学ぶとそれらが身につき、

他者とのスムーズな意思疎通が

できるようになります。
 

ファシリテーションとは、

集団の場面で成果に向けて

コーディネートする術です。

やはりマネジメントでは不可欠です。

 

さらに部下指導とは、

教えることとコーチングをうまく使いながら

部下を育てていくスキルです。

(3) 管理力
 

3つ目の管理力とは、

まさに進め方を管理していく力です。

そのベースは、PDCAつまり、

「計画→実行→ふり返り→対策実行」

というサイクルです。

 

まず自分がそれを習慣化していきます。

自己管理ができるようになれば、

相当生産性が上がります。

 

そして、次に

部下が自己管理できるように

させていくのです。

 

自己管理できるようになれば

独り立ちできます。

このPDCAを習慣化すれば、

人は成長し続けます。
 

そして、

時間管理という重要なテーマがあります。

私が知る限り時間管理を

している人はほとんどいません。

 

ドラッカーは『経営者の条件』の中で、

まず時間管理の大切さを訴えています。

それくらい大事なのです。

時間というものが

成果を上げる制約条件だからです。

自分の時間を記録し、使い方を意識し、

そして管理していくのです。
 

(4) リーダーシップ

最後がリーダーシップです。

これはスキルというより、

人としてのあり方です。

人柄と能力の発揮を規定します。

 

だから土台なのです。

ドラッカーは

『真摯さ(Integrity)』と言っています。

そして、

管理者登用の条件だとしています。

 

しかし私は、

これは修養という課題だととらえています。

その目標は、

使命を自覚し自己変革をしていけるように

なることです。

そこでの最大の眼目は、怒りの制御です。

どのような仕事でも道具は大切です。

さあ、皆さんも時に時間をとって、

これらのスキルに取り組んでみませんか? 

ぜひいっしょに学びたい
ものですね。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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