御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪は台風が過ぎてやれやれ。

皆さんのところは

どうだったでしょうか?

大過なければよいのですが。

 

爽やかな今朝の青空は

本格的な秋の到来

10月のスタートを感じさせる。

 

さて、長期的な

業績と財務目標の達成を目指し、

会議をスタートさせて半年になる

ある会社での話である。

 

この会社では、そのために

➀部門別の損益計算書の説明

➁経営のコックピットの説明

➂目標管理シートの説明

という順序で会議を進めてきた。

 

あるとき、会議を観察していて

会議の進め方を変えて

責任者ごとに➀~➂の説明を

一気通貫で行なった方が

よいのではないかと

ふと、思いたった。

 

そこで、会議の終わりに

そのようにフィードバックした。

 

すると即座に、

社長やメンバーの皆さんが

同感され、賛同された。

 

「そのとおり、その方がよくわかる」

「同じことをなんども話さなくて済む」

「会議の時間が短くなる!」

「同じ内容なら、時間が短い方がよい!」

 

まったくそのとおりである、

ということで、

即決、次回からそうしよう

ということになった。

 

ところで、この会社は

いくつもの部門に分かれている。

そういう場合に不可欠な分析ツールは

部門別損益計算書である。

 

先々月に、設計し直したものだが

実際に使ってもらって見て

なかなかのすぐれもの

であることがわかった。

 

このフォーマットは

➀今月の実績の予算・前年との比較

➁累月の実績の予算・前年との比較

➂売上・粗利益・粗利益率・固定費・利益

 の差異の原因と対策

という構成になっている。

 

➀、➁を見てもらって

しっかりと➂で原因分析と対策仮説を

立ててもらうというかたちである。

 

ポイントは、

だからどうしようと思っているのかを

きちんと考えてもらうという点にある。

 

また、それが

各自の目標管理シートでの

ふり返りと再帰思考に

反映されているかどうか、

ここが聴きどころなのである。

 

(ちなみに、このフォーマットは

近々、われわれのHPで

ダウンロードできるように

するつもりである。)

 

再帰思考という言葉を使った。

耳慣れない言葉である。

 

実はこの言葉、最近読んだ

『対話型組織開発』という本で

紹介されていた言葉である。

 

対話型組織開発というのは

組織は、自己組織化といって

自分で混沌の中から、

秩序を作っていく力があるという

現代科学の研究の成果を

会社など組織のあり方

活動のしかたへの応用技法である。

 

その骨子は、

自分たちで学習組織を創ること

コンサルタントの役割は

それを支援するということである。

 

その場合、

コミュニケーションと思考の方法が

とても大事になる。

 

その中核に

ふり返りと再帰思考が

あるというわけである。

何ともむずかしい話である。

 

われわれ日本人にはなじみのない

思考パターンであり、

表現パターンである。

 

例えばドイツ語では

Er lobt sich.

(私は私自身をほめます)

などという表現がある。

ドイツ語では

この手の言い方が多いらしい。

 

英語でも、少ないが

I pride myself on my son.

(私は息子のことを

私自身誇りに思います)

などというようだ。

 

これが再帰動詞、そして再帰思考である。

 

日本人は、わざわざ

こんな面倒くさい表現はしない。

「からだ洗う」でしまいだ。

 

つまり、何につけ

思考を私にもどすのが

再帰動詞、再帰表現

そして再帰思考である。

 

私が変われば世界が変わるという

考え方に通じる表現であろう。

 

そして再三お話するが

これが世界を改善する

唯一の方法ではないだろうか?

 

ちなみに私が目標管理を

支援するときに大切にしている

『ふり返り思考』は

英語では、Reflective thinking

というと思うが、

 

再帰動詞は

Reflective Verb

というらしい。

 

いずれにしてもキーワードは

『リフレクト(ふり返り)』である。

 

さて、再度お話するが

この会議の目的は

わが社を、10年後ぴかぴかの

企業価値をもつ会社に

仕立てるために

幹部に考えてもらい、

行動してもらい

業績を高めることだ。

 

そのために

数字を見て、業績を挙げる方策を

考えて実行してもらうことが必要だ。

 

私のねらいは、

そのしくみをつくり

しかけをしていくことだ。

 

次回は、新しい進め方をテストし、

そのあとで、皆さんの感想を聞き

効果的な思考の方法を

考えて行きたいと思っている。

 

余談だが、それにしてもこの会社

ゼロからスタートして

たった半年で、

資料も充実でき、

効果的な議論ができかけている。

 

なんでそんなことが可能なのか?

 

まずメンバーの皆さんが

素直だということである。

次に、経理が優れている

ということだと思っている。

 

われわれコーチとしては

とてもありがたい。

この調子で、早期に

きちんとした成果を挙げたいと思っている。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。

 

 


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