御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪の税理士 小笠原 です。

最近、『H.ミンツバーグ経営論』を、ななめ読みしました。
ヘンリー・ミンツバーグ教授は、実は大好きな学者なんです。

最初にハマったのは、 『マネジャーの仕事』でした。
これは、おもしろかった。
なにしろ、今まで全然そんなことは考えなかったという
切り口で迫ってきましたから。

5人の経営者に密着した事実から
ミンツバーグは経営者のしごとを10に分類しまとめていきます。
結局、彼は経営者のしごとを3つの機能に分けます。

①その地位がなさしめ、可能にする対人関係のしごと、
  ここから情報が収集される。
②次に、企業の外の情報を内に、内の情報を外に
  情報を伝達するしごと
③そして、情報の集結点であるがゆえに
  意志決定にまつわるしごと

そして、これは経営者が何をしなければならないのかを
ユニークな切り口で教えてくれています。
私も経営者のしごとについて、
いくつかの切り口の考えをもっていますが

この視点は今でもセミナーで皆さんにお話ししますし
私自身が自分の行動パターンとして大事にしている考えです。

それ以外に、経営戦略を立てることに意味があるのかを
鋭く問いかける、『戦略サファリ』『戦略計画、創造的破壊の時代』など・・・
経営計画をライフワークとする私には、捨てておけないテーマなのです。

H.ミンツバーグ経営論は、ハーバード・ビジネス・レビューに載った
論文をまとめたもののようですが、
相変わらず、ユニークな視点、こしょうの効いた語り口は健在、
ときどき、思わず苦笑いをしてしまいます。

中でも一番なるほどと思ったのは、
経営戦略はプランニングとともに、創発が大事だというくだり。

私流に、解釈すると
創発とは、経営計画をチェックする会議の場で
話し合いの中から、どんどんと新しい方向が生まれ出てくること。

私が、経営計画で、会議でのチェックと組織学習をとても
大事にしていることに、なにか背中をポンと押してもらったようで
ひとつの確信、自信が強まりました。

税理士小笠原/河原事務所 小笠原 でした。


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