御堂筋税理士法人創業者ブログ

「吉田君、来月の完工引き渡しは
 何件になる?」

「社長、けっこう業者が
 立て込んでますねん。
 それと、どうも人手が
 東北の方にとられている
 みたいですねえ。
 ぺちゃくちゃ、
 ぺちゃくちゃ…」

社長は、あきらかに
イライラしている。
私はコーチングも学び
人柄の修養も
重ねているので
じっと耳を傾けているが
(もちろん冗談ですよ
私などもっと
イライラしている)

そして、ついに一喝
「質問に答えろ!」

お客様の会議で
ときどき出くわす光景である。

 

なぜこういうことになるのか?
それは、幹部の
『気はし』の欠如
から生じる。

業績を挙げるためには
幹部がしっかりと
頭を働かせて
もらわなければならない。

私の重要な仕事の一つは
幹部を育成することだ。

それはマネジメント力
といわれる力を
つけてもらうことだが
その中で大事な能力に
「ビジネス思考力」と
「会計思考力」がある。

そこには、社長に
適確に報告・説明する
力も含まれる。

では、どのような「気はし」が
求められるのだろうか?

1.質問に適確に答える。

 そのためには、
 質問が5W2Hのどれに
 該当するかで
 それに対して
 きっちりと返すことだ。

 ちなみに冒頭の社長の質問には
 「はい!最低2件の予定です」
 と数字で答えてほしい。

2.筋道立てて話す。

 何にせよ、
 ビジネスの話だから
 ①テーマは何か?
 ②その目的、意義は何か?
 ③何をしたか?
 ④成果はどうだったか?
 ⑤課題はなにか?
 ⑥これからどうするつもりか?
 くらいのきちんとした
 順序で話すように
 こころがけてほしい。
 これは訓練である。

3.事実と見解を意識して話す。

 見た世界の客観的な説明を
 事実という。
 実際には事実などというものはないが
 それでもできるだけ
 客観的な説明が求められる。

 本当は
 事実なるものはないのだと
 わかっていることが大事なのだが。

 なぜなら、すべては
 この両の目で見た見解だからである。

 私は、
 「私の見解では…」
 「私の推察では…」
 という言葉が好きだ。
 それは、思い上がりをなくす。

 また、
 「だれでも~でしょ。」とか
 「みんな~なんです。」とかいった
 のんきな意見には
 強い違和感を感じる。
 話が、幼なすぎるから。
 ビジネスでは適さないと思う。

4.社長の、情報を
 頭に入るしかたで
 報告・説明をする。

 どういうことか?
 読むことで頭に入る社長には
 紙でする。

 耳で頭に入る社長には
 口頭でする。

 目で頭に入る社長には
 写真や動画や図でする。

 人は、それぞれ
 頭への入り方が
 ちがうからだ。

 そこまでできたら
 幹部としては上出来だ。

5.相手のキャラとして
 受け入れるように話す。

 気の短い社長には
 ズバリ手短かに結論をいう。
 経験ではほぼ
 受け入れられる。

 理屈やの社長には、
 理路整然と話す。
 そうでないと
 聞いてもらえない。
 理屈に合わないところで
 止まってしまうからだ。

 人の気持ちを
 大事にする社長には
 やはりこちらも
 気持ちを大事にして
 
 ノリノリの社長には
 もちろんこちらも
 ノリノリで

6.ドラッカーさんの
 教えてくれる
 意思決定の手順を守る

 ドラッカーさんによると
 意思決定の手順は
 ①目標、あるべき姿を設定
 ②それに必要な情報収集
 ③とにかくたくさんの
  意見を出す。
  特に反対意見が大事だ。
 ④その中から
  妥当な案を選ぶ。
 ⑤決めるか決めないか
  決める。
 ⑥決めたら
  誰がどのような方法で
  いつまでにするか、
  どうしてチェックするか
  決める。
 ⑦自分の目で確かめて
  チェックする。

以上のことは
一言で言えば
『上司マネジメント』である。

部下は、
上司が業績を挙げて
もらわなければ
自分も浮かばれない。

そのためには
上司に
正確な情報を提供し
正しい判断と決定をしてもらい
上司にやる気を高めてもらい
上司にきげんよくしてもらうように
するのが得策というものだ。

上司と部下は
持ちつ持たれつである。

ローマ時代でいえば
「クリエンティス」と
(クライアントの語源)
「パトローネス」
(パトロンの語源)
の援助と支援の関係である。

ということで
お客様の幹部の方たちの
ビジネス思考力を
鍛えることで
お客様の業績があがると
考えているのだ。

そのためにアマゾンで
参考になる本を発注した。

秋のうちに
楽しく学べる
テキストを作りたいと
思っている。

ご興味のある方は
ぜひどうぞ。

会計事務所の可能性を追求する
御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。


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