御堂筋税理士法人創業者ブログ

御堂筋税理士法人の小笠原です。

 

私の仕事は、主として

会議を通じて、高業績企業を創ることです。

 

そして、経験的に感じることは、

会議の質が、

企業の業績を決めるということです。

 

ですから、

会議のリーダーやメンバーには、

低いレベルから高いレベルまでの

会議のバリエーションをわかってもらい

自分たちの行っている会議の質を

わかってもらうことが

必要だと思ったのです。

 

なぜなら、そうすれば

自分たちの会議の質を

高めようという動機がおこるからです。

 

ちなみにこうした気づきを

『メタ認識』といいます。

メタとは、この場合

「一段高いところから」

という感じです。

 

こういう認識は、

自分たちのことを客観視できるので

とても効果的だと思います。

 

そこで、

会議のレベルをチェックする

チェックリストを作ってみました。

 

会議のレベルは、

会議をし始めて、会議が

進化発展する段階に即しています。

 

それは

第1段階(経営者主導段階)

第2段階(マンネリ段階)

第3段階(進化段階)

第4段階(創造段階)

というふうに推移します。

 

考えてみると、こうした段階の設定は

今まで学んできた中にも

あったことを思い出しました。

 

一つは、

リッカートが唱えた

リーダーシップ論で

・権威主義・専制型(システム1)

・温情・専制型(システム2)

・参画協調型(システム3)

・民主主義型(システム4)

としたシステム1からシステム4での

4分類という考え方です。

 

もう一つは

ウィリアム・アイサックスが

『対話』の中で唱えた

会話のフィールドという考え方です。

そこでは会話の発展と深まりから

会話の段階を

フィールド1 慇懃な会話

フィールド2 ブレークダウン

フィールド3 ふりかえり

フィールド4 生成的対話

に分けていました。

 

私の分類も、こうした考え方を背景に

経験的に形づくられたのだと思います。

 

さて、各段階の会議の特徴とは

どのようなものでしょうか?

 

第1段階(経営者主導段階) 

□経営者主導で開催、

   メンバーは消極的、機械的に出席している
□報告会、独演会で活発な議論はない
□経営者からの一方的な話で、

   横のつながりはあまり感じられない
□目標はほとんど達成していない
□メンバーはいやいや出席している
 

第2段階(マンネリ段階)

□会社なりの会議の形ができている
□報告会で議論や意思決定が少ない
□発言は一部の人に偏り雰囲気は静かである
□会議の進化が少なく、固着している
□目標はまだまだ未達成のままである
□メンバーは普通の気分で出席している
□部門ごとに経営者と1対1で会話
 

第3段階(進化段階)

□メンバーの発言は活発である
□報告発言に対して思考を進める質問が出る
□決定事項の実施状況がチェックされ、

   計画や課題が実行、前進している
□目標達成に近づいて、業績が良化している
□幹部は会議が楽しみという意識
□全員が経営課題を共有し自分事としている
 

第4段階(創造段階)

□自由な話合いから幾つものアイデアが出る
□計画はクリアー、超過達成している
□経営計画が創発的に展開している
□全員がワクワク感を持ち

   会議を楽しみにする
□学び続け、進化し続ける風土になっている
□全員が経営者的な視点をもち発言している
 

さて、みなさんの会議は

どの段階に位置付けられますでしょうか?

 

もちろんチェックリストは

こうした全体的印象だけにとどまらず、

 

業績予測
コックピット
目標管理
参加者のスキル
経営者の役割
外部者の役割
 

といった点から

チェックするように作りました。

 

さっそく、私のお客様のところで

皆さんのご協力を得て

その効果性をテストしてみたい

ものだと思います。

 

これを使って、皆さんが

よい気づきを得られることを

楽しみにしています。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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