御堂筋税理士法人創業者ブログ

数年前、
大阪JC入会の際の紹介者にもなっていただいた
東邦レオ株式会社の橘社長からご紹介いただいた本に
鉄鋼王 アンドリュー・カーネギーの
『富の福音』という本があった。

すぐに購入したものの、長く積んであった。
最近たまたま手にとってページを開いて、
ようやくのことで読むことができた。

カーネギーは、同性のデール・カーネギーの
『人を動かす』の中で、
墓碑に「人をよく使った者ここに眠る」と刻まれた
人遣いの達人でもあった。

カーネギーは、スコットランド移民の息子で
12歳から、自らお金を稼ぐために働きだした人である。
14歳で郵便局に移り、モールス信号読解の達人となるべく努力し
さらには、鉄道会社に移り、その後副社長となる上司との出会いもあり
能力を発揮しつつ、やがて実業、資本家として開花していくのである。

そのカーネギーの金銭哲学が
余すところなく披歴されているのがこの本である。

彼は引退にあたり、イギリスのモルガンに自社を売却し
得た20億ドルのお金を財団基金として
その配当で自ら価値を認める社会事業にお金を使っていった人である。

彼は言う、
自らが死んでから、遺族が税逃れのために財団を作るのでも、
あるいは安易に政府に寄付をするのでもダメだ。
それらは志と効果性においてほとんどお金の有意義な使途たり得ないと。

彼は、自らの得た富は、社会から預かった預かりものであると自覚し、
自らお金の管理と増殖が上手なゆえに
そのような役割を与えられたと感受し
自分の子供に相続をさせるのではなく、
また会社も社会の公器であるとして私的相続をさせなかった。

こうした実際の行動が、カーネギーの信念、志の高さ、強さを
何よりも雄弁に物語っているのである。

私は決してそのような才覚と境遇に恵まれたものではないが
こうした考え方は、深く考えさせられるものがあるし、
これからの自らの考え方や意思決定に大きな影響を与え
自己に突き付けられた、先達からの真剣な問いかけであると思えた。

この本を紹介してくれた、橘さんの事業とお金に対する態度には
このカーネギーの思想が深く影響していることを
あらためて感じ入ったしだいである。
ご本人の名誉においてそのことを付け加えておきたい。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原でした。

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