御堂筋税理士法人創業者ブログ

在庫削減の続きの続きです。

在庫について一通りの整理と分類、
大事さに応じた在庫管理、発注管理の方式が確立したら
そこでとどまっていてはならない。
次なる進化をめざす。

ここで在庫切れについて考える。
まずは在庫数字の把握だ。
そのためにはデータの管理のしくみを工夫する。。
そして、正しい在庫量のデータをつかむ。
実際と帳簿が合っており、リアルタイムで現場において見れるか。
そのために、
出し入れの抜け落ちないデータがないか、
ITシステムを整備する、
倉庫の整頓と在庫照合を励行することだ。
その上で発注点や余裕在庫の見直しをしていく。

次にさらなる在庫削減で
お金と経費を浮かすことだ。
ポイントは、発注してから入庫までのリードタイムだ。
それが半分になれば、一回当たりの発注量(ロットサイズ)を半分にしても
品切れは起こさない。
そうすると発注の頻度は倍になる。
こうなると、平均在庫はかなり減る。

つまり入荷条件の見直しによる在庫削減だ。
かんばん方式では
注文から入荷までの日数を短縮し、かんばん1枚当たりの注文数を減らす。
発注点方式では、
注文から入荷までの日数を短縮し、1回当たりの注文量を減らすのだ。
もちろん、価格を上げないことが条件である。

王道は、売れ筋を早くつかむことだ。
情報処理と人間の心理が、
石油ショック時や震災時にスーパーやコンビニから
トイレットペーパーをなくしてしまう。

メーカー・問屋にとっての基本の問題は、
販売状況の情報は、あとから増幅して津波のようにやってくることだ。
小売、流通の在庫が、メーカーにとっては売れ筋を見えなくさせている。

正確な売れ行きをつかむこと!
そのためには小売段階の販売状況をつかむことだ
具体的には、POS情報を買う、流通在庫を減らす、
いやいっそう直販をするということもあるだろう。

もっと在庫を減らす?
在庫形態を変えるという発想の転換はどうだろうか?。
今までとは違う形で在庫を持つ。
たとえば完成品でなく、中間部品でもって
注文に応じて完成させるという方法がある。
デルコンピュータ式である。

究極はトヨタかんばん方式を学ぶことだ。
トヨタは、コンビニの在庫管理が基本である。
つまりトヨタかんばん方式とは
組み立てラインの人が部品がなくなればコンビニに買いに行く考え方だ。
研究の余地がある。

てなことで、
在庫管理の要点を順を追ってまとめておこう。

1.在庫の整理・整頓
2.売れ筋とそうでないものを分ける
3.売れ筋は定期発注方式で手間をかける。
4.売れ筋以外は発注点方式、ダブルビン方式で手間をかけない。
5.正しいデータをつかむ。
6.仕入条件を見直しリードタイムとロットを減らし在庫を減らす。
7.エンドユーザーでの売れ行きをつかむ。
8.今までとは違う形で在庫を持ち効率化する。

在庫管理というのはお掃除に似ている。
きちんとすれば必ずきれいになるし、すっきりするからだ。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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