がんこずしさんの会長さんを見かけました
2008.11.16
ブログ
大阪の税理士 小笠原 です。
夫婦の誕生日が近いので、
お祝いの食事に出かけました。
余談ですが、私たち夫婦は同じ誕生日です。
時々行く、割烹のお店で食事をして
小腹程度分、まだお腹に入る余裕を残して、
近くのお寿司屋さんに行きました。
ちなみにこのお寿司屋さん、
先代の大将がご存命のころには
それはそれは繁盛していたお店です。
ところが昨日、私たちが暖簾をくぐると
お客様は「0」、
お母さん、息子さん、職人さんが
ひまそうに表をぼんやりと眺めている目に出会いました。
「?」
ネタケースを除くと、干からびた感じの魚や貝が
ちょろちょろと入っている程度です。
「まちがったな」と直観的に感じて、
鯛のあら煮とお酒を頼んでぼんやりとカウンターに座っていました。
そこにお一人のご年配の、仕立てのよいジャケットを着た紳士が
入ってこられました。
そして、いくつかにぎりずしを注文されて
黙々と、さっさか、口に運ばれていました。
「ぼく、食べるの早いやろ」
お店の人に、お話しされているのが聞こえました。
「そうそう、雑誌に君ところの推薦の記事を載せといたから、
知り合いの○○館(よく聞く喫茶店のチェーン店のようです)
の社長にも、書いておいてもろうたから・・・」
「しっかり、がんばるのやで・・・やっぱりな、自分とこの特徴のある
メニューを工夫して出すのやで・・・」
ずいぶん親身になって、やさしく話しておられました。
家内は、どこかでお見受けするお顔やなあと思っていたらしいです。
そして、食べ終わられてお店を出て行かれるときに、
「そやそや、僕ね、明日の朝のNHK、 『ルソンの壺』ていうのに
でるのや。時間があったら見て」
と言い残されて、
家内と私に、「お先に」とお声を掛け、出て行かれました。
そのあと、おかみさんが
「あの方、がんこ寿司の会長さん なんですよ」と
ああ、それでどこかで拝見したお顔なんだと
家内と二人、顔を見合わせたのでした。
翌日朝、8:00テレビのスイッチを入れました。
ルソンの壺に、昨日の会長さんが、昨日と同じお顔で
でておられました。
和歌山の下駄屋さんをしていたご実家から
大阪に出てこられ、一代で
100店舗以上、年商200億以上の立派な
外食チェーン店を作られた歴史、開業の折りの徹底調査
27歳で寿司屋に丁稚に行かれたお話、
経営への考え方、社員の育成、自社での豆腐づくり、
産地直送、減農薬の野菜などこだわりの食材の追求
徹底したお客様の立場に立った、値段、ボリューム、
盛りつけの追求とこだわり、社員へのしつけや指導ぶり
なるほどこの方なら、バランスのとれた経営が
できるだろうと感心しました。
昨日、私たち以外にひとりもお客様がおられなかった
お寿司屋さんの息子さんへの励ましと援助、
熱い思いがないとできないことです。
亡き大将とのお付き合い、ご縁、ひょっとすると御恩が
おありになったのかも知れません。
やはり、大きなお仕事を達成される方は
日ごろの行動や思いも、私たち凡人とは
まったく違うなあと改めて思ったのでした。
いろいろ、心に思うことがあった経験でした。
税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原 でした。