効果的に何かを伝えたい方は必読!
2013.07.31
ブログ
『アイデアのちから』(日経BP社刊)
帯には『全米150万部のベストセラー』とある。
シンプルで説得力に富んだ内容の本である。
そりゃそうだ。
書いてあること内容が、まさにその話だから。
つまり、人に効果的に何かを伝える秘訣である。
何かを販売したい人、
何かを説得したい人には打ってつけの本である。
内容は次のとおり
■記憶に焼きつくアイデアの6原則
⇒『SUCCESsの法則』
原則1 単純明快である(Simple)
原則2 意外性がある(Unexpected)
原則3 具体的である(Concrete)
原則4 信頼性がある(Credible)
原則5 感情に訴える(Emotional)
原則6 物語性がある(Story)
□原則1 単純明快である(Simple)
•核となる部分を見いだす。
•核となる部分を伝える。
※サウスウェスト航空の核は「最格安航空会社」
※3つ言うのは何も言わないに等しい
クリントン大統領の選挙参謀のジェームス・カービルは
「 経済だよ、バカ」といって、経済だけに焦点を当てさせた。
□原則2 意外性がある(Unexpected)
•関心をつかむ:驚き
•関心をつなぎとめる:興味
※サービス品質に伝説を持つノードストローム・デパートでは、
スタッフ「ノーディー」たちの逸話がたくさんある。
顧客がメーシーズで買った商品を、喜んでギフト包装したノーディー。
他店で買ったタイヤチェーンの返金をしたノーディー。
原則3 具体的である(Concrete)
•理解と記憶を促す
•強調を促す
※算数を教えるのには、100-7=30ではなく
太郎君は100円持っていました。あめちゃんを30円で買いました。残りはいくら?
の方がよく学ぶ。
原則4 信頼性がある(Credible)
•信じてもらう
•外部からの信頼性
•内在的信頼性
※権威やデータを使うことは大事だが、その伝え方にも注意する。
ネットワークの導入することで、従業員一人当たり年間501ドル分の
付加価値が生み出されるだろう」ではなく、「従業員の生産性を1日に
1分か2分、高めることができれば、無線ネットワークの費用は回収
できる」
原則5 感情に訴える(Emotional)
•心にかけてもらう
•関連づけの効果を利用する
•自己利益に訴える(自己利益の底辺部だけに訴えない)
•アイデンティティに訴える
※「大衆を見たときに私は行動しない。個人を見たときに私は行動する」
(マザー・テレサ)
※大義名分の寄付よりも個人への寄付のほうが集まる。
× 「アフリカの飢餓のため」
○ 「寄付金はすべてこの少女ロキアに渡されます」
原則6 物語性がある(Story)
•行動させる
•シュミレーションとしての物語(行動の仕方を教える)
•励ましとしての物語(行動を起こすエネルギーを与える)
※人は物語に反応する、辞書には反応しない。
物語がいいのは、それによって人がそのストーリーをシミュレーションするから。
シミュレーションを通して、出来事や経緯を思い描くと、
実際活動していたときと同じ脳の部位が呼びさまされるから。
物語はアイデアを売り込むだけでなく、人々を動かす。
■アイデアを記憶に焼きつける聞き手のステップとSUCCESsの適用
1.関心を払う ←意外性
2.理解し、記憶する←具体性
3.同意する、あるいは信じる←信頼性
4.心にかける ←感情に訴える
5.そのアイデアに基づいて行動できるようになる←物語性
この本のよいところは、SUCCESsという
6つの基準で、アイデアを伝える効果性をチェックできるということだ。
早速、活用することにしよう!
コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。