御堂筋税理士法人創業者ブログ

毎月事務所で開いている
『ドラッカー流経営思想セミナー』のための
テキストを『マネジメント』を読みながら作ってました。

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今回は第8回で、テーマは
管理手段とマネジメントサイエンス
これらは、ドラッカーがマネジメントに必要な4つのスキルとして
意思決定、コミュニケーションとともに挙げているものだ。

だから重要なんでしょうなあ。
ところがピンとくるところもあれば、ピンとこないところもある。
わたしの感性がぼけているのでしょうねえ。

ピンとくるところは管理手段
それでも、そもそも名前と説明が抽象的
中小企業の経営者や幹部にはわかりづらいと思う。

管理手段とはつまり数字のものさしのことだ。
いいたいことは、数字はこわいということ、

数字を示すこと、それは期待や目標をそこにおいていると示す強力なメッセージ
それを見た人の行動に大きな影響を与える。
また数字の見せ方で、それにそって人はものごとを解釈する。
だから、よほど適切に示さないとあやまった解釈とリアクションを生むということだ。

とはいえ、そんなに数字の見せ方に気を使っている
経営者や幹部、経理部長がいるか?

そんな人がいたら、よほどの見識である。
それだけに僕たちが、しっかりと助言をせねばなるまい。

また、経営では、数字で表せないことがある。
それは、組織は人の集団であり、
人の処遇が、真の管理手段であるということである。
それだけに、人事に対する処遇、経営者の社員に対する言動は
注意を払わなければならないということだ。

次にマネジメント・サイエンス
それこそ、なんじゃいそれ?って感じ。

マネジメント・サイエンスって経営科学とも経営工学ともいう。
MBAでも行かん限り、経営者にも税理士にもなじみのうすいものだ。

中小企業で、高等数学を使って
なにか資料を作るなんてこと、ほとんどないもんなあ。

まあせいぜい、管理会計の応用が関の山ってところ
ところでこの管理会計
それだけでもとてもだいじで、まだまだ広く行き渡っていない。

管理会計とは、儲けの計算を
売上高 × 粗利益率 - 固定費 = 利益
という利益方程式で計算する方法である。

これでいくと利益のシミュレーションがしやすい。
しかも打つ手が増販、粗利率アップ、固定費削減の3つにしぼられるため
ものを考えるのがたやすい。

自在に儲けの条件をシミュレーションでき、
改善する具体法を考えることができる

そうした経営者・幹部・社員を
『採算意識のある男・女』という。
まずそこをめざしたい。

この意識は経営に役立つ。
どの部門がもうかっているか?
どのお客さまがもうかっているか?
どの製品がもうかっているか?
この設備でなにを作ればもうかるか?
値段をなんぼにすれば採算が取れるか?
この設備投資はすべきか?
など、この方程式で全部答えがでるからだ。

経営科学などとはおこがましいが
せめて史上最大の経営科学の発明ツールである
簿記を経営的に使うだけで
強力な経営者の意思決定の助っ人になると思うのだが。

まあ、こんなふうに
ほぐして、たべやすくしてセミナーでお話するわけである。

あとは、アドリブで
本質のはなしを、参加者になじみのある具体事例でお話し
ストンと腑に落ちれば私としては役を果たせたことになるわけだ。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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