どんな経営課題にも解決策を提示できたら
2013.03.15
ブログ
朝、ゆっくり目にお客様のA社に伺う。
3月弥生なのに、真冬並みの強い風が舞う。
目的は、近々行なうこの会社の経営者・幹部のミーティングの下準備である。
A社は、力のあるすばらしい会社だが、
引き継いだ若き経営者と幹部がベクトルを合わせて
経営課題に体系的、組織的に取り組まれることが望まれる。
打ち合わせのパートナーは、同社の経営管理の担当者である。
内容は、事業の全体像をビジュアル化することである。
それが、来るミーティングで、幹部が経営の課題を明確化し
相協力して課題に当たるための考えをまとめるベースとなる。
テーブルにつくなり、あらかじめ作成されている3つの資料を見せていただいた。
今考えている経営課題の展開、現状のコミュニケーションシステム、コックピット試案である。
なかなかよくまとめてくれている。
ポイントや彼の感じたことをお訊きし、その中からばばっと問題点をつかむ。
私なりに3つほど感じるところがあった。
今日の与えられた時間は4時間程度である。
そこで、質問をしながら、やおら筆をとって、
キャンパスに見立てたホワイトボードに図柄を描き出した。
質問は、売上の多い順に主たる製品のプロフィル~
相手先、製品名、用途、金額、単価、将来性、
差別性、ライバルなどであった。
また、歴史的な扱い製品のきっかけ、えにし、発展の流れであった。
次に製造プロセス、さらに顧客チャネルをお聴きして
キャンパスに、製品、プロセス、見込み客チャネルなどの関係図を描いていった。
さらに、リピーター、埋没客、新規開発のチャネルを特定しながら
そこから、情報発信、集客のしかけ、販売促進、商談プロセスの流れ、相互関係、
アクションとアウトプットの内容を特定していった。
できあがった事業のプロセスと成果の全体像は
私にも、この会社のビジネスの全体像、活動と成果の関係、
事業ごとの相互関係や意味合い、課題などがよくわかるものであった。
それはまた、彼にも納得のできるもののようであった。
ちょうど、お昼になったので、近くのお蕎麦屋さんで昼食をとりながら
よもやま話をした。
話の内容は、主に経営陣の方々の個性についてであり、
幹部の方々のキャラクターのタイプ、相互の関係など・・・
それは、すべて私にとっては、これから関わりにならせていただき
彼らが存分に成果を挙げていただくべく、やる気になっていただけるための
貴重な情報となる。
それは、わたしの頭の中で、ホワイトボードには表さないが、
組織のプロフィールや人々の関係の図となって記憶される。
その図を動かすと、さまざまな組織力学が働き出すのがイメージされる。
話をお聴きして、さまざまな組織開発の技法が効果的だなと思った。
そこで、いくつかの取り組み方、理論、外部研修などを紹介した。
さらに次回までに、予習と情報収集をしていただくように、
私がまとめた簡単なテキストもお渡しした。
業績を挙げるという場合、
事業のアイデアや技術、知識もさることながら、
その実行と管理、さらに組織の風土の様子の2つが
パフォーマンスに大きく決定的に影響をする。
内容と進め方と雰囲気だ。
どこの会社もそうかもしれないが
A社の場合も、特に進め方と雰囲気について
学んでいただき、納得していただき、取り組んでいただく必要があると思った。
あの手この手である。
今オンエアしている朝のNHKテレビ小説で、
宮古島に帰ってきたホテル開業を夢見る主人公たちに絡む
何でも屋のおばあが登場する。
主人公たちが必要とするものを、まさかないだろうと訝りながら、それを尋ねると
彼女は決まって、「あるよ」といって驚かす。
そんな感じで、わたしも何でもふところから出せたらと思うのだ。
これからの本番の取り組みが楽しみである。
コンサルティングに強い 御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 小笠原 でした。