御堂筋税理士法人創業者ブログ

マネジメントのスキルのひとつが算数である。

ビジネスマンの算数とは
簡単にいえば、どうすればもっと儲かるか
を考えることである。

そのためには、頭の中で
採算を計算できなければならない。

ところが、幹部といわれる人の中でも
その計算ができないという人が驚くほど多い。
10人中8人はそうだろうか?
(・・・多少多すぎるかな?)

しかし、これでは、儲けらるわけがない。
だから、計算ができるように
しなければならないというわけだ。

幸い、それはむちゃくちゃむずかしいことではない。
多少、数字に強いとか弱いとか傾向はあると思うし、
そう自分を決めつけている人が多い。

儲けるための数字のセンスは
大きく二つに分けて考える。

一つ目は、決算書を見て大きな視点をもつということだ。
二つ目は、個別に何かを決めるときに利益計算できることだ。

今日は、二つ目の話を考えてみたい。

たとえば、お客さんから何か仕事を頼まれたとする。
「この仕事をしたら、いくら儲かるのか?」
「この仕事はした方が得なのか?損なのか?」
こうした問題意識が頭をよぎるのではないか?

その場合、ケースを3つに分けて考えようではないか。
①設備、時間に余裕がある状況
②設備、時間が定時では満杯な状況で残業が必要な状況
③設備、時間が満杯であれか、これかセレクトしなければならない状況

こうしたときにそれぞれどう考えたら
正しい儲けが計算できるか?である。

①のケースでは、単純に、
 売上-変動費(仕入・材料費・外注費)がプラスならOK

②のケースでは、
 残業代など追加費用がかかるから
 それを差し引いて、利益が出ればOK

③のケースでは
 限られた設備と時間で、どれとどれを扱ったら
 もっとも儲かるかを考えなければならない。

この場合、頭に入れておくべきことがいくつかある。
それは

①追加でかかる費用だけを勘定に入れるということだ。
 この場合、じゃまになるのが基準や平均というものさしだ。

 たとえば、一時間機械を動かしたら1万円もらわないと
 割に合わないという規範があるとする。
 でも、その仕事がなければ一銭も儲からなければ
 やった方がよいというわけだ。

②費用というのは、支出+チャンスロスであるということだ。
 目に見えないものもコストだということである。

 たとえば、小笠原が旅行に行くとする。
 そのため、ある仕事を断るとする。
 すると小笠原の旅行コストは旅行代+断った仕事の収入である。
 お分かりだろうか?

③過去に支払ってしまった支出は
 腹が立つが勘定に入れないということだ。

 新地に彼女がいるとする。
 でも気が合わなくて別れたいと思う。
 そこに新たな魅力的な女性があらわれたとしよう。
 今カノに大枚なお金を投資したからもったいないと考えるのが
 典型的なこのタイプのミス判断だ。
 これからの損得で考えよう。

④投資判断はキャッシュフローの現在価値で考える。
 これは超むずかしい。
 だから私の口から直接説明を受けてください。

 キャッシュフローの現在価値とは、
 今、銭をこれだけだせば、
 どれだけリターンがあるかを
 現在時点で集計計算するということだ。
 そのために、ほかにお金を使ったらどれだけ
 見返りがあるかを考慮に入れて計算する。
 これはプロっぽいが、習得すればかっこいい。
 大方の投資判断の万能基準だ。
 これで考えればまちがいがない。

いずれにせよ、
ビジネスは経済学である。
経済学とは、限られた資源をいかに使ったら
銭が一番儲かるかを考えることである。

そのために常に念頭においておくことは
『生産性』である。
生産性とは、『儲け対費用』である。
『見返り対努力』である。
どうしたら、少ない費用、努力、活動で
ぎょうさん儲けが出るかである。

まずは、こういった日常の
仕事の局面で遭遇するジャッジ問題に
強くなってほしいのである。

コンサルティングに強い
御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。

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