御堂筋税理士法人創業者ブログ

古代ギリシャは、哲学が花開いた時代である。
キラ星のごとく思想家が現われ、
百花繚乱のごとき様相だ。

ソクラテス、プラトン、アリストテレスをはじめ
その前の時代、その後の時代
数多くの哲学者が活躍した。

古代から
そうした人たちについて、
事跡を集めて、分類して、評価した書き物がある。

3世紀のギリシャの史家
ディオゲネス・ラエルティオスが書いた
『ギリシア哲学者列伝』もそんな一冊である。

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タレスから始まる、ギリシャの思想の系譜を
順を追って、派別にまとめ、記したものだ。
よくもまあ、情報を集めたものだと思わせるくらい
さまざまな書籍などから
思想家たちの生い立ち、遍歴、事跡、思想、人生が記されている。

そのエピソードの中に
とても興味深く、またなるほどと
思わせるものがたくさんある。
それが面白いのだ。

たとえば、我が尊敬すべきソクラテスである。
ソクラテスの特質は、志操堅固だということである。
ある意味、頑固者である。

そして、彼のすばらしい点は、
私は無知であることを知っているということだ。

そして、ソクラテスは、
自らの思想を大切にして
従容として、毒杯をあおり、死に赴く。
死を賭してでも
大切にしなければならないものがあると
私に説得力をもって教えてくれた人は
ソクラテスである。

ラエルティオスは、
ソクラテスをめぐるエピソードを
いくつも紹介してくれる。

たとえば次のようなくだりがある。
「結婚したほうがよいでしょうか、
それとも、しないほうがよいでしょうかと
訊ねられたとき、
『どちらにしても、君は後悔するだろう』
と彼は答えた」
思わず笑ってしまった。
うまいことをいうなあ。

さらに続く、
「彼はまた若者たちに、
たえず鏡に自分の姿を映してみて、
美しければそれにふさわしい者となるように、
また醜ければ
教養によってその醜い姿をかくすようにせよと勧めた。」

彼が金持ちたちを食事に招いたとき、
(妻の)クサンティッペ(悪妻の代表とされている)が、
ご馳走のないことを恥ずかしがっていると、
彼はこういった。
『心配することはないさ。
心得のなる人なら、
これで我慢してくれるだろうし、
つまらない人たちなら、
そんな連中のことを
われわれは気にすることはないのだから』と。」

実に含蓄の深い、
勇気をもたらせてくれることばだと感じた。
これは、人生の指針たりうる言葉だ。

わたしはソクラテスが好きだ。
もし、眼前に生きておられたら
どれだけ教えていただけるだろうか。

プラトンやクセノフォンなど
名だたる賢人たちが
彼の思想に引き寄せられていったことがよくわかる。

ソクラテスは、
多くの人たちを説得力をもって
考え方を変えさせたという。

その武器は、問答法であった。
もっともソクラテスは
一冊の本も書いていないので
その思想は、プラトンの筆になる。
だから問答法を確立したのは
プラトンということになるのだが。

わたしも問答法について
もっと勉強したいという思いに駆られる。

問答法を使って
お客様を良い会社にできればと
思う次第である。

コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 小笠原 でした。


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