御堂筋税理士法人創業者ブログ

先週、フランクリンの13の徳目の修養方法のお話を書かせてもらった。
その続きで、ぜひとも皆さんに紹介したい個所がある。
それは13番目の徳目である、「謙譲」についてである。

最初、その項目は入っていなかったらしい。
ある友人から、フランクリンが高慢で、高圧的で、
不遜なところがあると指摘を受け、つけ加えたものらしい。

彼は、そのことをこう書いている。
「この本で、私が説明し強調したいと考えたことは、
 ・・・(中略)・・・
現世においても、幸福になりたいと願う人間にとって、
徳を積むということは例外なしに
自分の利益につながるということなのだという教えだった。
・・・(中略)・・・
正直と誠実以上に、貧しい人間が立身出世するのに役立つ徳はない
ということを、若い人たちに納得させたいと思ったのだった。」

彼は、自分の実践結果とその効果について、こう振り返っている。

「私は、この徳を“真に”自分のものにしたなどと大きな口はきけないながらも
“外観”にかんしては、かなり成功したものと思っている。
私は他人の意見に真正面から反対したり、
自分の意見をなにがなんでも押し通そうとする態度を
いっさいつつしむのをつねとしたからである。」

「私はやがて、このように態度を変えたことによって、
いい結果があらわれることを知った。
人と話をするさい、今までより順調に話が進んだし、
また、控えめな態度で自分の意見を述べるようにすると、
今までになく容易に私の意見が通り、反対されることも少なくなったからだ。」

「このような態度は、私の生まれもった性質ではなかったので、
最初はかなりむりをしてよそおっていたが、
そのうち、これが私にとっておのずと身についた
習慣のようなものになっていったので、
おそらく過去五十年間、私の口から
独断的な言葉がもれるのを聞いたことのある人は
一人もいないのではないかと思っている。」

「私が新しい制度を提案したり、
古い制度の改革を提案したりしたときに、
私の意見が早くから市民たちのあいだで
あれほど重視されたのも、
またいくつかの公式の会議に議員として出席したさい、
私が相当の勢力をもつにいたったのも、
誠実な人間だと思われていたのがその第一の原因であろうが、
それについてはこの習慣のおかげだと思っている。」

「人間が生まれもった感情のなかで、
“思いあがり”ほど抑えがたいものはたぶんないのではないか。
思いあがりというものは、
どんなに偽り隠そうとしても、組み打ちして、思うぞんぶん殴りつけ、
息の根をとめ、そして抑えつけておいても、
依然、生命を保っていて、
ときどき頭をのぞかせたり、姿をあらわしたいりするものである。」

として、よくよく反省と克服について思いを述べている。
彼がけだし、克己の人であったことがうかがわれる。
実践して、なしとげた人の話だけがもつ説得力に満ちている。
思想的にむずかしい話ではなく、日常の所作や考え方であるだけに
われわれ無学な者には、実行できる胸に届くお話であった。

コンサルティングに強い 税理士法人小笠原事務所 経営エンジン研究所
大阪 小笠原 でした。


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