プロフェッショナル・サービス・ファームの経営戦略策定
2011.07.28
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
プロフェッショナル・サービス・ファームという言葉があります。
会計事務所、特許事務所、弁護士事務所などの士業事務所から
コンサルティング会社、建築事務所、保険代理店などさまざまな業種があります。
こうした企業やファームの経営戦略策定や経営改善を行なうことは
わたしの関心事のひとつです。
なぜなら支援をさせていただく社会性をたいへん感じるからです。
こうした職種では
とりわけマーケティングが苦手です。
そしてまた、人材育成が常に中核的な経営課題となります。
いまお手伝いしている会社もそうした会社のひとつです。
毎月2回のペースで半日セッションをしながら
経営計画を作っていっているのです。
今日も、オーナーとその会社の幹部の方々が事務所に来られ
ディスカッションと宿題形式で
構想と計画をまとめていってもらっています。
経営者は高いスキルと開拓力をお持ちです。
そこから見ると、幹部の方々といえども子供扱いに近くなります。
また、最近外部から来られた専務がいらっしゃいます。
この方は、この事務所のお客さまの業界でながらくお付き合いのあった方で
豊富な経験をお持ちの方です。
こうした方々、全メンバー7名の方々に
わたしと松本がからんでプロジェクトは進んでいきます。
この集団の織りなすダイナミクス(人間関係の力学)が
わたしにとっても大変な教材ですし、(不真面目な意味でなく)面白いし、
毎回、この中で皆さんの納得感、やる気、方向性をどう
統合していけるか、わたしたちの力量が問われるのです。
ひとつひとつの発言に対して
場のベクトルが変わり、その場面一つひとつで
創造的な対応が迫られるのです。
さて、取組みも、中期の事業規模の構想から
その事業規模をこなせるクラス別の人材の必要数
各業務におけるクラス別の役割分担まで進めてまいりました。
さすが皆さん技術に本拠を置く方々だけあって
お願いした資料は、それはきっちり作ってこられます。
この辺には、軽い感動があります。
今日は、いよいよわが社に必要な一人前の人材の要件
知識・スキル・態度とはどのようなものかを洗い出してもらうのがワークです。
これは、今後、事業規模拡大に伴い、
必要な人材を組織的、計画的、体系的に育てていくのに
ぜひとも必要なことなのです。
対話を進めていくうちに
オーナー社長さんには、このセッションは
大変納得感のあるものだということがわかってきました。
一方、ワークチームの方々には
どうも業務の役割分担で用いた業務手順の分類と
こうした人材要件の分け方の間で相当困惑があるようです。
経営者はOKですが、今度はワークメンバーがNG
なかなかうまくいきませんね。
そこで、松本がチームに入って
ブレーンストーミングの論議の方向性の調整してくれていますが・・・
そこにくだんの専務が入ってきていただいてサポート
ここらあたりのサポーティブな動きが専務の存在価値!
永年の管理のご経験から、
この会社への貢献は人材の育成、自己の持つノウハウの移植だと
心得ていらっしゃる姿勢が伝わります。
このように紆余曲折ありますが
とにもかくにも、方向性としては
不肖わたしが最初に立てたプランどおりに進んでおり
徐々に、創造的で具体的な経営の取組み内容が
しだいに明らかになってきていると感じています。
この方々なら、この先立てる経営計画の工程表を
なんなく実行ということばで飾っていってくださることでしょう。
とても楽しみで、とても有意義に感じられる取り組みです。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。