御堂筋税理士法人創業者ブログ

日本の商人道のルーツ、石田梅岩に関する本を読んでいたら、
海の向こうの賢人の話が載っていた。

その中に、アメリカ建国において、
大きな役割を果たしたベンジャミン・フランクリンの名が出ていた。
そういえば、フランクリンの本はまとまっては読んでいなかったなと思い
ちょうど家にあった『自伝』(抄訳)を手に取った。

フランクリンも、10歳を少し超えたときから
兄の印刷屋で修業をさせられつつ、克己努力をした人である。

修養の結果、身に付けた中庸の態度は
接する人々に好印象、高く深い人柄を印象づけ
長く厳しいイギリスとの独立戦争を戦い抜く過程で
フランスとの同盟締結、イギリスでの支持形成において
ほぼ決定的な成果をアメリカにもたらした当の人物である。

彼が実行した、修養法は13の徳目として知られている。
具体的な内容と方法はこうだ。

1.節制…頭が鈍るほど食べないこと。
       酔って浮かれだすほど飲まないこと
2.沈黙…他人または自分自身の利益にならないことはしゃべらないこと。
       つまらぬ話は避けること。
3.規律…自分の持ち物はすべて置くべき場所をきめておくこと。
       自分の仕事はそれぞれ時間をきめてやること。
4.決断…やるべきことを実行する決心をすること。
       決心したことは必ず実行すること。
5.節約…他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。
       すなわち、むだな金を使わないこと。
6.勤勉…時間をむだにしないこと。有益な仕事につねに従事すること。
       必要のない行為はすべて切りすてること。
7.誠実…策略をもちいて人を傷つけないこと。
       悪意をもたず、公正な判断を下すこと。発言するさいも同様。
8.正義…他人の利益をそこなったり、あたえるべきものをあたえないで、
       他人に損害をおよぼさないこと。
9.中庸…両極端を避けること。激怒するに値する侮辱をたとえ受けたにせよ、
       一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。
10.清潔…身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。

11.平静…小さな事、つまり、日常茶飯事や避けがたい出来事で
       心を乱さないこと
12.純潔…健康、または子孫のためにのみ性の営みを行なって、
       決してそれにふけって頭の働きを鈍らせたり、身体を衰弱させたり
       自分自身、または他人の平和な生活や信用をそこなわないこと。
13.謙譲…キリストとソクラテスに見ならうこと。

フランクリンは小さな手帳を準備し、
横に日曜日から土曜日、縦に13の徳目を書いた表を作り、
第一週目は、ひとつ目の徳目について厳格に課題化して、注意深く警戒したとのことである。
その際、他の項目は意識するに留める。
第二週目には、二つ目の徳目を加え、二つの項目について管理し、
以降、毎週管理項目を増やしていくのである。

こうすると13週サイクルで、年間に4回、修養の強化が図れ、
しだいに人格化していくわけである。

さらに一日の時間配分をきちんと計画し実行した。
その時間配分とは次のとおりであった。

朝;問い…本日はどのような善行をすればよいのか。
5~8時…起床、洗顔、そして「全能の神」への祈り。
       一日の計画をたて、その日の決意を固めること。
       手がけている勉強をすませて、朝食。
8~12時…仕事
12~1時…読書、または帳簿の点検をすること。昼食
1~6時…仕事
夕方;問い…今日はどのような善行をしたか。
6~10時…整理整頓。夕食。音楽、娯楽ないしは談話。一日の反省
10時…就寝

すぐにでもできる、なるほどなというお話。
しかしこれを実践、継続したところがやはり偉人である。

彼の子供時代、青年時代のふり返りを読んでも
率直に失敗したこと、困った性質や性癖も披歴している。

どんな偉人でも、人間だ、くせやえぐみ、欠点は持ち合わせている。
それをまろやかさ、豊かさに変えるためには、
それぞれ、反省とその人流の修養取組みをしているのだ。

このあと、さらにもっともっと、なるほどというすてきなお話が続くのだが、
それはまた今度ご紹介したい。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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