御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

東北関東大震災のいたましい報道、映像に接するにつけ
犠牲になられた方々のご冥福と、
ご不明者が無事でいらっしゃることを
さらにこれ以上、被害が広がらないことを心より祈っております。

また被害にあわれた方には、心よりご同情申し上げ
少し早いかも知れませんが、
被災の後始末と復興に対して
できることをご協力したい思いでいっぱいです。

それにしてもこうした災害を体験するにつけ
自然の力、そしてある種の人間の無力さを感じざるをえません。
だれもが、こうした被災の可能性があり
日々を精一杯生きることをあらためて思うのです。

さて、今日は、事務所でしている1年間の
価値観講座のラスト前、11回目です。
参加者がすこし少ないですが、はりきっていきましょう。

ラストの3回は、価値観講座の理論的背景である
中国儒教思想、孝経→大学→中庸 という学びの手順のうち
第2回目は、『大学』の学習です。
『大学』とは、指導者のリーダーシップの学びという意味ですが、

こういう学び方は、江戸時代の陽明学者 中江藤樹先生が
宣揚される学び方

わたし的には
・孝経 ⇒ 価値感の前提
・大学 ⇒ リーダーシップを身につける実践法
・中庸 ⇒ こころのあり方の哲学と実践具体法
と考えています。
だから、そういう順序で勉強するように
教えていただいているのでしょう。

それだけに大学は、この学び
リーダーシップ論の中心になります。

そこで『大学』の内容ですが、

簡単にいえば、
大学、すなわり指導者の学問=リーダーシップ学の目標は

1.明徳を明らかにする。
 → 人格を陶冶して、指導者としての自己の存在意義を体現する。
2.民を新たにする。
 → 影響力により人をして変革させる。
3.至善に止まる。
→ 自他ともに最高善に止まる。

ということです。

そしてそのための実践工夫が

格物致知 → 誠意正心 → 斉家 →治国平天下

という、自己修養から、家庭を治め、組織を治めるという手順です。

それ以下の大学の内容は、
実践工夫それぞれの意義、内容はなにかを懇切に示しているのです。

自己修養とは、
格物致知=ものの道理を窮め、
誠意正心=言動を慎む修養につとめ、

その結果
家がととのい、組織がおさまるというわけです。
あまねく人をリードしていくという
まさに原因と結果の関係を示しているのです。
原因とは修己、結果とは治人です。
古来、修己治人といわれる所以です。
実に、簡単なことです。

講座では、皆さんと、『大学』の意義、進め方を共有していきました。

メンバーの中には、心地よい気分ですといった
ポジティブな意見も出ました。

なかなかむずかしい概念ですが
くり返し、味わってもらいたいものです。

価値観の学びは
この当たり前の、原因と結果の関係を明らかにして
それを実践するだけのことなのですから。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。


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