御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪の税理士 小笠原 です。

今日は朝からお客様の経営会議
いつものように最寄り駅で8時に
出勤途中の社長に車でピックアップしてもらい
同乗して会社まで行きました。

会議は9時半からで、それまで1時間余り
社長といろいろ下打ち合せや情報交換などをします。
これがとても会議を効果的にする元でもあります。

今日はさりとて特別なテーマもなかったのですが、
社長が、
「来年の春に、息子が会社に戻ってくるんですが・・・」
とやおらお話をもちだされました。
「その育成計画というか、いつ社長交代するかという時期なのですが・・・」

この社長は私と同い年、私の友達の友達というご縁で
時代が昭和から平成に変わる折に
会社にタッチさせていただくようになったのでした。
そして、いっしょに
・経営計画の体制を整え
・先代社長さんから社長へのバトンタッチを行ない
・先代社長さんの番頭さんたちとあれこれありながら経営会議を組織し
・幹部の育成と業績の向上に
取り組んできました。
幸い、社長の知性とリーダーシップの甲斐もあり
業界でも立派な地位を占められ、
業績もすこぶるよくなったのです。

社長)「9年後に、創業100周年を迎えるのですが、
 その時に社長交代をしようかなと思っていてね
 私が65歳になって、まだ息子がそのとき34歳なので
 ちょっと早いかなとも思うのですが、
 まあ、いい切りだと思うし・・・」
私) 「そうですね、最近は私も中小企業の社長は早くなった方がよい
 と思っているのですよ・・・」

社長がやおらホワイトボードに書きだしました。
勉強すること⇒製造、経理・財務、営業
社長)「やっぱり、メーカーですし、彼が商学部だから、まず製造のことを
 しっかり学んでもらう必要があると思うんですよ」
私) 「そうですね。『生産の原理』をしっかり学ぶことが大事ですよね」
ってなわけで、
社長と息子さんの年表を作って、そのあいだにどういった
ジョブローテーションを組むか、年表に書き込んでいきました。

社長)「結構、促成栽培で、いそがしいなあ」
できあがった年表は
①製造現場を3年
②経理・財務・人事を2年
③営業担当を2年
④製造部長を1年
⑤営業担当役員を1年
というプロセスでした。
そしてその年々のテーマも入れてみました。

社長)「前にも小笠原さんところで事業承継の年表を作ったけど
 やっぱりこういう見えるかが大事やねえ。
 やるべきことが見えてくるもんねぇ」
私)「社長、これにまだ幹部と息子さんのブレーンになる幹部候補の
 分も書き加えなければなりませんよ。
 息子さんがこっちに帰ってきた時に、彼も交えてミーティングを
 したらどうですか?秋にでも」
社長)「そうやねえ、いうときますわ」

こうして2代にわたる社長承継の現場に立ち会うわけですが
社長の胸の内には、ご自分のときの社長承継のときの反省もあり
それを活かして、いいバトンタッチをしていきたいという思いがあるのです。

私も大変よい考えだと思いますので
プランニングにぜひ手を貸して
よい経営承継を実現していきたいと思うのです。

税理士小笠原/河原事務所 小笠原 でした。


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