日本で21世紀を勝ち抜くために求められる能力
2012.03.20
ブログ
『ハイコンセプト』という本を読んだ。
情報化によるグローバルな社会的変化の中で
先進国の仕事人はどう変わればよいか?
というテーマについての本だ。
この本は『プレゼンテーションZEN』で
ガー・レイノルズが冒頭で紹介していた本である。
さて著者、ダニエル・ピンクはこう訴えかける。
豊かさ、アジアシフト、コンピュータオートメーションが
知的(と思われていた)仕事を、あなたから奪う。
なぜなら
豊かさは、人々をありきたりでないものを求めさせる、
アジアシフとトは、インドなどの高学歴者が知的労働を安い給料で担う、
コンピュータオートメーションは、
分析的仕事を人の何万倍も速く正確に行なうからだ。
こうした左脳(分析力)を活かした専門業務は
もはや価値を生まない。
世界は、農業から、工業へ、情報へ、そしてコンセプト時代へと
移り変わりつつある。(第4の波)
これからの時代、あなた(あなたの事業)が生き残るためには、
右脳(感性)を磨いてビジネスに活かさなければならないと・・・
そのためには6つの感性を磨けという。
・デザイン 機能だけでなく
・物語 議論よりも
・調和 個別よりも
・共感 論理ではなく
・遊び心 まじめだけでなく
・生きがい モノよりも
そうした兆候、考え方、鍛え方を紹介している。
そして、それらがわれわれの創造性を高める。
創造性が、新たな価値あるアイデアを生み出すのである。
・デザイン
デザインはもはや一般教養である。
企業へのアドバイス
→「デザインとは愛と憎しみを分かつ最大のちがい」(トム・ピーターズ)
そのためには、気になったデザインは写真を撮れ、
デザイン雑誌をパラパラめくれ、よいものを経験することにお金を使え
・物語
~神話とは尽きることのない宇宙のエネルギーを
人間という存在に注ぎ込むための秘密の風穴のことである~
物語を経営に取り入れる方法、組織的ストーリー・テリングをせよ、
広告宣伝、企業紹介も、逸話で・・・
そのために、自分史を語ろう
・調和
関連性からバラバラなものを結びつけて新しいものを創りだす。
そのために、「境界を超える」、「発明する」、「たとえを創れる」ことが大事だ。
おもしろい映像(必見)→Powers of Tens
・共感(EQ)
共感とは、相手の状況に自分を置きかえて考えられる能力
EQを高める方法
ウェブサイトでまずはEQテスト→表情を読み取る力アップ
表情はごまかせないので、ほんとうに喜ぶようになる。
『デュシエンヌ型笑顔』=ほんとうに喜んだときの笑顔の奨め
実践は、ボランティアで鍛えよう。
・遊び心
ホモ・サピエンス(考える人)から、ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)へ
それはゲームで磨こう。ゲームは21世紀の文学である。
ユーモアは人間の知能の最も高尚な形での表れだ。
ユーモアはうまく使えば経営を推進する潤滑油になる。
『笑いクラブ』で磨こう。
・生きがい
ビクトール・フランクル、『夜と霧』
「人間のおもな関心事とは、自らの人生に異議を見出すことだ」
「幸福は追求できない、結果として得られるものだ」
仕事場にも精神性を持ち込んだ企業は伸びる。
エクササイズ→ライフラインを描き、90歳になった自分を思い描く。
問い 「そこから眺めるあなたの人生はどんなふうに見えるだろうか。
あなたは何を達成したのだろう?あなたは何に貢献したのだろう?
後悔していることは何か?」
勉強になったなあ。
さて、これらをいろいろ活かしていこう。
コンサルティングに強い 経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原 でした。