決算書で見る経営者のタイプ~その2
2012.05.06
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さて、『コーチング』という分野がある。
皆さんは、耳にされたことがあるだろうか。
これは、相手の意欲を引き出し、目標を達成させるための
人との関わり方のスキルである。
コーチングで学ぶことに、
タイプインベントリーといわれる
ごく簡易な人のタイプ分類法がある。
これはとてもわかりやすい人物識別法だから
身につけておいて損はない。
その分類法は次のとおりである。
縦軸に、ものごとのとらえ方のパターンをとる。
上が、合理的な思考、下が情緒的な思考である。
横軸に、感情を表に出すかどうかのパターンをとる。
左が、出ない、右が、出るである。
そうすると、次のような『田の字』のパターン表ができる。
↑ □ □
↓ □ □
←→
という感じである。
左上は、合理的で感情を表に出さないタイプ、
これを、アナライザー(Analyser)という。
『分析者』タイプである。
経理や技術者に向くタイプか。
アナライザーの長所は、理詰めで考えるのが得意という点だ。
一方では、感情表現が苦手、
じっくり時間をかけて考えるといった特徴もある。
左下は、情緒的で感情を表に出さないタイプ
これを、サポーター(Supporter)という。
『援助者』タイプである。
福祉や看護などに向くタイプか。
サポーターの長所は、相手の気持ちを察するのが得意という点だ。
一方では、論理性や意思決定に切れ味が欠けるといった特徴もある。
右上は、合理的で感情を表に出すタイプ、
これを、コントローラー(Controller)という。
『支配者』タイプである。
創業経営者に向くタイプか。
コントローラーの長所は、馬力のある意思決定と行動だろうか。
一方では、相手の感情に疎いといった特徴もある。
右下は、情緒的で感情を表に出すタイプ、
これを、プロモーター(Promoter)という。
『促進者』タイプである。
外交的で営業などに向くタイプか。
プロモーターの長所は、好奇心に富み快活であることだ。
一方では、飽きっぽく、耳に痛いことは苦手といった特徴もある。
まとめるとこんな感じである。
アナライザー(分析者) | コントローラー(支配者)
――――――――――――――――――――――
サポーター (援助者) | プロモーター(促進者)
これらはそれぞれ典型的なパターンを述べたものだ。
実際には、極端な人から、バランスのとれた人まで
さまざまなタイプの方がいるものだ。
では、それと決算書のパターンとがどういう関係があるかである。
それは、次回にお話したいと思う。
コンサルティングに強い経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。