御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

今日は熊本での後継者経営大学の日です。
朝一番、都城から
持永木材さん の専務の車に同乗させていただいての移動です。
都城は雨でしたが、トンネルを超えて熊本平野に入ると晴れ
地形と気候の関係って不思議ですね。

今日は熊本利水工業さん の会議室をお借りしての勉強会です。
このように、会社見学も兼ねて、
メンバーの会社を順番に回っています。

会社におじゃますると、きれいな女性の方がお出迎え、
よくお聴きすると、熊本利水さんの常務さんの奥様!
道理で!気さくな方で心温まる。

最近手を入れられたという受け付けは
『利水』の名が示すとおり、『水』をテーマにした
おしゃれな感じがすてきである。

お昼にはちょうど社長さんが帰って来られたので
ごあいさつをいただいた。
その中で、住宅は需要が減ったとはいえ
われわれ公共工事に慣れた人間からすれば
まだまだしごとがあるし、
とにかく最低限一定の需要がある。
よそよりもしっかりした商品を提供できれば
勝てると信じているとおっしゃったことばは印象的であった。

さて、肝心の勉強会
話し合う中で、粗利益の話に及んだ。
工事業をされておられるメンバーの社長さんから
工事の粗利益が15%となっていたので
私的には?

「低いですねえ、なぜ15%なのでしょうかねえ?」
「仕入と人工代を引くとそうなります。」
「人工とは、社員ですよね。」
「そうですが。」

「ええと、経営判断で粗利を考える場合
粗利益ていうのは、仕入や外注費だけをコストにして
計算するのですよ。

社員というのは家族だと考えます。
家族全員でいくら稼いでくるのか?
これが粗利益です。

社員の工賃(人工代)は、その粗利の中から分配するのです。
それを先に差っ引いて、粗利を計算すると
ややっこしくなりますよね。

わかりますか?」

「うーん、むずかしいですね。」

「経営というのは、一ヶ月これだけ固定経費が掛かる。
それを粗利で回収していくわけです。
その粗利の計算に、固定費を仕入に紛れ込ませたら
わけがわからなくなりませんか?」

「うーん??」

「100万円の工事込み販売を考えてみましょう
まずこれを材料と工事にわけますね。
材料は?70%?工事は?30%のウエイトですか

材料の粗利率は?・・・20%?
工事は仕入はないので、100%となります。

そうすると、この物件の粗利率は
材料 70%× 20%=14%
工事 30%×100%=30%
合計            44%

と考えるのです。人工代は家族なので
仕入にはしません。
ここがポイントですね。」

「でも先生、うちの工事原価ソフトでは
そうならないんですよ。人工代も原価にしてます。
これでは、経営的にはうまく見れないのですか?」

「そうです、それでは会社に
いくらお金が残るかわかりませんからね。
あくまで収入から
外部に消えるお金を引いたものを粗利と考えます。」

「そうすると、採算はどう考えたらよいのですか?」

「まず、この工事でいくらお金が
内部にもたらされるかをつかむことです。
さっきの案件なら56万円です。

次にそのためにのべ何工数(何日)かかるかを出します。
たとえば28人工としますと
56万円を28人工で割ります。
そうすると1日当たり2万円になりますね。

これがあなたの会社のベースラインの金額に達しているかどうか
これが採算のとらえ方になります。

たとえばベースラインが1.5万円だとします。
ならばこの工事はまったくOKですよね。
こうした案件は、健全商品といいます。

収入<仕入+外注なら
まったくの赤字垂れ流し
これを出血商品といいます。

出血ではないが、健全なラインを切るものは
貧血商品といいます。
でもお金は残るので、ないよりましです。

特に、他にしごとがないようなときは
少しでももうけに貢献していますからOK

もししごとが満杯のときなら
断りたいところですね。」

「なるほど、でもむずかしいです。」

「いいですか?こうした考え方をしっかり身につけてください
でないと、経営の計算やジャッジができませんよ」

「わかりました。もっと勉強します」

これが経営者に必要な数字の捉え方の一例です。
参加者のみなさんにはいい機会になったのならよかったです。
でも、一度しっかり勉強の機会を作りたいものですね。

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。

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